ガンプラモデラーには意外と知られていない?パテでのマスキング
本日はマスキングツールシリーズの第3弾です。
前回はマスキングゾルをご紹介しました。
本日はマスキングパテというツールをご紹介します。
一部スケールモデラーに人気のマスキング用パテ
マスキングの代表ツールと言えばまずはマスキングテープ、マスキングゾルが挙げられます。
これらはスケールモデルからガンプラを含むキャラモデルまで、オールジャンルの模型でよく使われている印象です。
一方、本日の主役であるパテはガンプラモデラーで使っている人はあまり多くないように感じます。
初めて聞いたかも
筆者は師匠にいただいて使い始めたんだけど、使い方がユニークでハマりました!
マスキングパテに分類される商品はそれほど多くありませんが、人気があったのはグリーンスタッフワールド「パンツァーパテ」です。※現在恐らく廃盤
では、マスキングパテはどんなメリットがあるんでしょう?
マスキングパテのメリット1:手軽
マスキングパテはその名の通り、パテ形状になっているツールです。
手でこね、自由な形にしてマスクしたいところにペタっとはりつけるだけ。
個人的にはテープ、ゾルと比較して最も手軽で簡単だと感じました。
マスキングパテのメリット2:自由自在な形状
メリット2つ目として、最も自由な形状に操ることができる点が挙げられます。
テープは直線とナイフで形を作ります。
ゾルは筆やつまようじで形を作ります。
一方、パテは手でこねこねしたあとちぎって張り付けるので、粘度のように自由な形にすることができます。
自由で、かつ粘度なので正確な形状を出すよりもランダム性の高い形状を出すのが得意です。
マスキングパテのデメリット:正確な形状出し
一方、デメリットもあります。
「自由自在」「ランダム性が高い」というメリットの裏返しで、正確な形状を作るのは苦手です。
直角のある四角形や、正確に計測する必要がある1.XXcmのような直線など。
例えば飛行機のキャノピーだったり、ガンプラのパネルラインで完璧に塗り分けたい場合などには不向きです。
だからガンプラモデラーにはそんなに浸透してないのかな?
特に最近人気のあるガンプラはきれいにパキっと塗り分けられた完成品だからね~~直線の塗り分けはマスキングテープの得意範囲なので、きれいに塗り分けるときはマステがベストです!
しかし、実はマスキングパテが圧倒的に強いジャンルがあるのです。
それが迷彩と、おおざっぱな塗り分けです。
マスキングパテの独壇場:迷彩!おおざっぱな塗り分け!
マスキングパテは迷彩柄を簡単に作れる
まず、迷彩は規則性が変に出てしまうと違和感がある塗装法です。
マスキングパテが得意なランダム性が存分に生きることになります。
画像はあくまでテストとしてプラ板に吹き付けているだけですが、要領としてはこれを繰り返していくことで迷彩塗装が完成します。
おおざっぱな塗り分けも楽々
マスキングパテは細かいキワを正確に塗り分けるのは苦手です。
しかし、手軽さがメリットという点は上述の通り。
例えば、「同じようなトーン」くわえて「汚す」という前提であれば、きれいな塗り分けラインが不要なケースもあります。
以下画像は組み立てた状態でそのまま塗ったのですが、この際関節部とアーマー部の塗り分けはパテでささっと行いました。
正直バッチリきれいな塗り分けではないのですが、境界部も汚しているためそれほど目立ちません。
まとめ:マスキングパテはどんな時役立つ?
「ランダム性高く」「おおざっぱに」がキーワードです。
これらが登場するような塗装をする際はとても役立つことでしょう。
なるほどね~
確かに作り方によっては別に使わない人も多いわけか
戦車とか飛行機みたいに、組み立てた状態で一斉に塗装するキットは便利だけど、ガンプラみたいにパーツ単位で塗装する場合はそこまで使わないかもね
ただ、ガンプラでも組立状態から塗るケースはどうしてもあるし、テープ/ゾルと併用できる手段として覚えておいて損はないです!
マスキングパテの課題・・・・商品がなくなっちゃった!
マスキングパテのメリットはここまでで理解いただけたのではないかと思います。
しかし、問題は商品のなさ。
代表商品であるパンツァーパテは既になく、以前あったGSIクレオスのマスキングねんども同様です。
ということでここからは代用品のご紹介です。
当サイトおなじみ・安価で万能なニクイやつ
それがこれです!練り消し。
当サイトで何度も登場するグッズ・練り消し。以前はヤスリの掃除道具として登場しました。
今回はマスキングパテ(パンツァーパテ)の代用品としてこいつを推薦します。
マスキングパテの代用として練り消しを使用したマスキング例
パンツァーパテとの違い
パンツァーパテは塗料を多少浴びても粘性がほぼ落ちず、かなりの回数の再利用が可能です。
一方、練り消しは基本的に使い捨てになると思っておいた方が良いです。
ただ、練り消しは単価も非常に安いので気にせずどんどん使い捨ててよいのではないでしょうか。
以上がマスキングパテ(パンツァーパテ)の使い方&メリットおよび代用品のご紹介でした。
手軽なので、是非試してみてください。