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ガンプラにつや消しトップコートがおすすめの理由を解き明かす!やり方も紹介

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表面がつや消し非光沢になる原理は、凹凸による乱反射 仕上げ処理他Howto
仕上げ処理他Howto
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今回は、ガンプラを始めたばかりの人向けに仕上げ(トップコート)について解説します。

トップコートは最後の仕上げ段階の作業です。

ガンプラにトップコートをするのは作業の最終段階です

初心者向けのコンテンツを読むと、完成したガンプラにトップコートする作業工程が紹介されているはずです。当ブログでも、ぜひおすすめしたいです。

この時、多くの解説やHowtoではつや消しが推奨されているのではないでしょうか。
筆者も色々な仕上げを試しましたが、汚し塗装をしないガンプラはつや消し仕上げで完成させることが多いです。

では、なぜつや消しがおすすめなのでしょうか?今回はこれがテーマです。

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トップコートとは

前段として、トップコートについて簡単にまとめます。
トップコート仕上げとは、スプレーなどにより作ったガンプラに透明な膜を張ることです。
これは慣例で行われているわけではなく、目的があります。

トップコートの主な目的はガンプラ表面の保護

トップコートはネイル等と同様、完成したガンプラを保護する目的があります。
せっかくの塗装やデカールも、保護しなければちょっとした衝撃ではがれてしまうからです。

光沢とつや消し(非光沢)の原理

光沢とつや消しはどちらのトップコートも無色透明です。
なのになぜ違いが生まれるのかというと、つや消しトップコートには微粒子が含まれていて、これが乾燥後に微細な凹凸となるからです。

表面がまっすぐな場合、光がまっすぐ反射してつややかに見えます。

表面が光沢になる仕組み

しかし、表面に凹凸があると光を乱反射し、つや消し状態になります。

表面がつや消し非光沢になる原理は、凹凸による乱反射

通常の氷は透明なのにかき氷が白く見えるのと同じ原理です。微細な表面の荒れがつや消し状態を作るわけです。

なぜつや消しの方がおすすめされるの?

ここから本題です。なぜガンプラにはつや消しトップコートがおすすめされることが多いのか?単純に「かっこいいから」?もちろんそうです!かっこいいです。
では、なぜそのかっこよさが生まれるのでしょう?
それは、人間の感性が「つや消ししたガンプラの方が本物に近いと感じるから」ではないか?というのが筆者の考えです。

ちょっと変な理屈でしょうか。
まず、ガンプラは実在しないので本物がありません。それに、実在の建機なども近くで見ると決してつや消しで仕上げているわけではないです。それなのに、なぜつや消しが「それっぽい」と感じるのか??その背景を考えていきます。

プラモデル特有の凹凸を消すから

写真は切り離したばかりのガンプラのパーツです。
よく見ると、微妙に凹んでいるところがあるのがわかるでしょうか。
これは「ヒケ」と呼ばれるへこみで、プラスチックの成型上、やむを得ず発生してしまうものです。
この時、光沢があると写真のように不自然なへこみが見えてしまいます。
人間の感性的に、こういった箇所を捉えると自然と「あ、おもちゃだ」と判断してしまうのではないでしょうか。

パーツにつや消しトップコートを行っただけで、不自然なヒケが目立たなくなりまし

つや消しトップコートをしてみました。
今度はヒケが視認しづらくなります。つや消しの微細な凹凸がアラを隠したわけです。先ほどの違和感がこれで消えます。
仮に塗装を行ったとしても、塗料や塗装時のコンディションにより塗面の質はまちまちになりますので理屈としては同様です。

実物も小キズだらけ(のはず)だから

モビルスーツも実在したなら小キズだらけなのではないでしょうか。
もしも仮にあれだけ大きな機体が存在していて、かつ荒っぽく使われていたらきっと小キズどころか、近寄ってみると表面がガタガタになっているはずです。
乱反射の理屈を適用すると、きっと遠くから見た時ピカピカに光沢しているように見えないのではないでしょうか。

遠くから見ると霞むから

遠くのものが霞んで見える現象は皆さんご存知だと思います。
これは、空気中に水蒸気やホコリなどが舞っていてそれが乱反射するためです。

空気中に漂うホコリや水蒸気のせいで光が乱反射し、遠くのものが霞んでみえます

モビルスーツも実際に存在していたらあれだけの巨大物ですからきっと遠くから見るはずですし、頭部などは特にうっすら霞んで見える=つやが消えて見える・・・・かもしれません。

HGグフ作例

この考え方のもと、トップコートをしたHGグフの作例です。
頭部や肩はちょっとつや消しを強めに、脚元は少し弱めにしてみました。
こうするのが正解なわけでは決してないのですが、筆者なりの解釈でこの時はこのように作りました。

結論=筆者もガンプラの仕上げにはつや消しをおすすめします!

以上がガンプラの仕上げにつや消しをおすすめする理由です。

色々理由を述べましたが、これらは全て趣味モデラー筆者丸が「そうなんじゃないかなぁ」と考えただけに過ぎません。また、趣味ですから作り手の自由に作るのが一番楽しく、正しいはずです。だから光沢で仕上げるのが間違っているということもありません。実際、作り方によっては光沢仕上げにしたいものもありますからね。

プラモデルを作る時「実際はこうなのかな」と想像しながら作るのも模型趣味の素敵な点です。

最後に定番のつや消しスプレーを紹介

最後に、定番のつや消しスプレーをご紹介します。
エアブラシ派の方は瓶がありますが、エアブラシ環境のない方は缶スプレーでしょう。
無塗装の方、またはラッカー塗装派の方は上部灰色の「Mr.スーパークリアー」。
水性塗装派の方は下部緑色の「Mr.トップコート」が定番です。

また、塗料を吸い込むのを避けるため、塗装用マスクは必ずつけましょう。

トップコートをスプレーする時の注意点

缶スプレータイプのトップコートの吹き方には独特のコツがあります。注意点は3点です。

  • 厚く塗らない
  • しっかり攪拌する
  • 吹き始めと吹き終わりに溶液が一気に噴き出すので避ける

文字であらわすのが非常に難しいため、ここはぜひ本家GSIクレオスさんの解説動画をご覧ください。

以上がガンプラにはつや消しトップコートがおすすめの理由でした。

トップコートは大切なガンプラを守るのと同時に、きれいに仕上げた状態にしてくれるので二度おいしいです。ぜひ仕上げまで行って飾ってあげてください。

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