ガンプラに限らず、メカモデルに動力パイプが繋がっているとちょっとときめきますよね。
(筆者だけでしょうか)
この記事ではガンプラで動力パイプを繋ぐ改造について、材料と方法を解説します。
動力パイプってどういうもの?
写真1枚目はHGバルバトスルプスレクスの改造例です。キットそのままの場合はプラ棒がついているのですが、少したわんだパイプ表現に変更しました。
写真2枚目はガンプラではなくマシーネンクリーガーです。こちらは改造ではなくキットそのままです。メカメカしさのバランスに優れているので事例として掲載しました。
なお、こういった事例とは別でいわゆるザク・グフタイプの装甲が付いた動力パイプをよりかっこよくする改造もあります。そちらはまた別記事で解説したいと思います。
何を狙った改造なの?
特にHGキットはどうしてもパイプの表現に限界があります。
ほとんどは凸モールドでパイプが表現されているのですが、本来あるはずの部品とパーツの間の空間を表現するのが難しくなります。
そこで、本当に動力パイプを通してしまうことでより立体感のある表現を作り出そうというのがこの改造の目的です。
材料は何がおすすめ?
動力パイプ改造の源流
この改造も、源流はスケールモデルの世界にあります。
カーモデルのエンジン内部やバイクモデルのケーブルを表現していた改造方法がガンプラの世界に流れてきたものです。
そのため、当然ながらスケールモデルの世界に改造パーツ材料があります。
例えばスケールモデルメーカーの雄・タミヤさんはパイピング改造用の材料も豊富に販売しています。
スケールモデル用のパイピング素材は少し難易度高め
しかし、意外とカーモデル等のパイプは扱いが難しいケースがあります。
特に編み込みタイプのパイプは編み込みがほどけてしまい、瞬間接着剤などで端をまとめる等コントロールしてあげる必要があります。
筆者も幾つか素材を試してみましたが、取り扱いがしやすかったのはこちらでした。
自遊自在という被膜ワイヤーです。ガンプラユーザーから人気が高いのでご存じの方もいるのではないでしょうか。
自遊自在は何が初心者向け?
編み込み式と違い、端がほどけることもないので取り扱いがしやすいです。
また、特に0.9mmタイプなどはほぼ1mmプラ棒と同じ径ですが曲げやすく、しかし簡単に折れたりしないので様々な方向に加工可能です。もちろん太さも色々選べます。
被膜を取れば中は針金なので、針金部のみを差し込んだりすることも可能。色も非常に豊富で、好みのものが探しやすいと思います。
では、早速この自遊自在を使ってガンプラでのパイピング改造をやってみましょう。
ガンプラの動力パイプ加工手順を写真で紹介
凸モールドでパイプ表現されている箇所をチェック!
何もないところにいきなりパイプを生やすよりは、キットに凸モールドの形でパイプが表現されたところを置き換える方がより自然で改造しやすいと思います。
パイプっぽいパーツを見つけたらチャンス!交換作業にかかりましょう。
パイプの凸モールドを削ります
パイプの造形を削っていきましょう。ヤスリで削るもよし、電動工具などでいっきに削ってもOKです。
パイプを差し込んで交換完了
今回は自遊自在を差し込みました。
自遊自在以外のスケールモデル用パイプでも同じですが、同じ径の穴を開けてそこに差し込むだけです。
自遊自在の場合は被膜をとればもう少し細くなります(被膜は0.1mm厚)ので、写真の例のように被膜でひっかけてたわませるような表現も可能です。
接着はしなくても案外外れませんが、ある程度しっかり止めたい場合は水性接着剤がおすすめです。
なお、自遊自在を切る時はくれぐれもプラモデル用ニッパーを使わないようご注意ください!
金属専用のニッパーがありますので、それを使用します。
完成例
先ほど自遊自在でパイピングしたパーツの完成例です。
キットのままよりもきちんと部品とパイプ部分に空間ができ、より立体的になったのではないでしょうか。
パイピング改造はお手軽かつしっかりリアリティを出してくれる表現なので、おすすめです。
お手持ちのガンプラでぜひお試しください。