2020年発売・HGUCシャア専用ザク(リバイブ)の改造記事です。
今回はシンプルに、前腕部の合わせ目消し方法の記録のみです。
HGUCシャア専用ザク(リバイブ)のおすすめ改造ポイント
2020年発売なだけあって、2002年発売の旧版よりはるかに無改造素組でも完成度の高いキットです。
ただ、「せっかくなので改造して完成度を上げたい!」という場合、この前腕を何とかするのはどうでしょうか。
このキットは初代アニメ版特有の線の少なさが強調されたキットです。
特にこのキットに関しては、合わせ目は消しておきたいところです。
しかし、そのまま合わせ目を消してしまうとはめ込むことになる肘関節パーツが抜けなくなり、塗装が困難になります。
こんな時は後ハメ加工、というのが定番工作でしたよね。
リバイブザクについては上記記事のパターン3である、分割線の変更で対応してみたいと思います。
シャア専用ザク 前腕部の後ハメ加工作業写真
分割箇所の検討
まずはパーツ構成をチェックしてみました。
別色パーツを2つ挟む構造なので、今回は分割線を変更する方法で対応することにしました。
分割箇所をスジ彫り
まず、最初にパーツを分割したいところをしっかり目にスジ彫りします。
ここでパーツを割るための折れ線のようなものなので、しっかり深めです。
今回の作業はスジ彫りカーバイト0.15で行いました。
多くのパーツはスジ彫りさえしっかり行えば結構簡単に分割できるものですが、今回は難所がありました。
写真の箇所はモールドもなく、スジ彫りツールで彫るのがなかなか難しいです。次項に続きます。
スジ彫りツールで彫りにくい箇所は切断
筆者は超音波カッターを用意しているため、こんな時は超音波カッターでさっと切り口を入れます。
手元に超音波カッターがない場合は、手作業でいきましょう!
モールドがない場合は、スジ彫りツールよりもプラノコ(エッチングソー)の方が使いやすいです。
エッチングソーは細かめに切り込みを入れましょう。
一気に切ると取り返しがつかなくなるため、少しずつがおすすめです。
超音波カッターはお値段が張るのがネックです。
しかし、こういう時「あー面倒だなぁ」とか「ちょっと大変そうだな」という気持ちを軽減してくれる、便利ツールです。
よろしければ以下の記事もご覧ください。
スジ彫りした箇所をエナメル溶剤で割る
先スジ彫りと切り込みを入れた箇所に沿って、エナメル溶剤を流します。
エナメル溶剤と言えば悪名高きエナメル割れ。
これはエナメル溶剤の性質でプラを分解してしまうことに由来します。
しかし、この性質を利用して意図したところでプラパーツを分割する事にも使えます。
エナメル溶剤と、エナメル溶剤を流すための筆を用意しましょう。
筆は写真の「ゴッドハンドスミ入れ筆」が細長く、たっぷり溶剤を吸えるのでおすすめです。
詳しくはエナメル塗料の性質について解説した記事をご覧ください。
合わせ目を消そう
ここまでくれば後はもう普通の合わせ目消しを行うだけです。
今回は瞬間カラーパテを使った合わせ目消しを行いました。
瞬間カラーパテをつまようじで少し塗り、パーツを組み立てたら硬化促進剤をワンプッシュするだけ。
詳しくは合わせ目消し記事をご覧ください。
完成
最後にヤスリがけしてはみ出した瞬間カラーパテを削ったら完成です。
分割したところはしっかりスキマが空きますので、逆サイドのモールドもしっかりスジ彫りすると良い感じになるのではないでしょうか。
今回は以上、リバイブザク前腕の合わせ目消し(後ハメ加工)のみの単発記事でした。