ガンプラをトップコートしたら白くなっちゃった!
本日はガンプラのトップコートが白くなってしまう現象とその対策について。
なったことある!あれ結構ショックだった
筆者も知らなかった頃に起こしてパニックになっちゃいました。
あらかじめ知っておけば大丈夫なので、今日はそのお題です。
トップコートのカブリ/白化とは?
トップコートが湿気のせいで真っ白になる悲しい現象
作ったガンプラに最後のトップコート。
初心者からベテランまで、仕上げにトップコートを行うのは定番の作業工程です。
以下はトップコートの超ド定番・クレオスさんのMr.スーパークリアーつや消しです。
しかし、この最後に行う工程でトップコートが真っ白になってしまったことはないでしょうか?
これは、【白化】【カブリ】【ブラッシング】などと呼ばれる現象。
モデラーが忌み嫌う現象です。
原因は空気中の水分=湿気。
先輩モデラーさんが「雨なので塗装できない」「雨なので仕上げのトップコートができない」と嘆く声を耳にすることはあると思います。
これはカブリを避けるため、雨が降っている湿気の多い状態で作業を行わないようにしているためです。
先人の知恵というやつです!
カブる時の湿気についてもう少し詳しく
もう少し細かく書くと、パーツ表面に発生した結露が塗装の邪魔をした結果、白く見えるのがカブリ現象です。
光沢/非光沢のページでも記載した通り、濁って見えるのは表面の光沢がなく乱反射しているため。
カブった状態は通常のつや消しどころではない状態で塗面がボコボコになっています。
これによって光が乱反射して白く見えてしまいます。
やばい!と思って更にトップコートを重ねても事態は変わりません。
カブリはトップコートだけに起こるとは限らない
上記が理由のため、必ずしもトップコートだけで起こるわけではありません。
通常の塗装時にも発生しますので注意が必要です。
どう防げばいいの?
雨の日は避ける
先輩モデラー達が教えてくれている通り、まず雨の日を避けるのが一番簡単な防止策になります。
雨=カブるというわけではないのですが、どうしても湿度の関係で結露が発生しやすくなり、結果カブるリスクが上がります。
でも、湿度が高い日でも作業したいんだよ~~~!という場合もきっとあるはず。
そんな時は、リスクを承知で以下の方法をご提案します。
缶スプレータイプからエアブラシに切り替える
筆者の体感的に・・・なのですが、屋外より屋内、缶スプレーよりエアブラシの方がカブリが起こりにくいです。
恐らく、屋内の方が湿度が抑えやすいこと、エアブラシの方が空気圧が低く結露が発生しにくいことが理由なのかな?と思います。
このため、トップコートをエアブラシで行った方が(同日同条件であれば)カブリは発生しにくくなるはずです。
少し温める
夏ならドライヤー温風をさっとパーツに当てる等してみてください。
パーツと周囲との温度差が小さくなり、結露が発生しづらくなるので有効です。
※冬は効きません
特に夏はエアコンをキンキンにかけているとパーツが冷え、温度差から結露が発生しやすいので要注意です。
筆者もこんな七面倒くさいをことを毎回はやっていません
雨の日だけど作業したい!という時だけやってます
もし白化してしまったらどうしたらいいの?
これだけ色々対策しても、起こってしまう時があるのがカブリ。
実際に発生したらどうすればよいかもご紹介します。
非推奨:ヤスリがけやクリーナーで拭いてトップコートを落とす
理屈としては、カブリは穴だらけのトップコートが見え方を邪魔している状態です。
よって、このよろしくないトップコートを落としてやれば解決します。
このため、大きな番手でヤスリがけしたり、クリーナー類で拭くという解決策もあるにはあります。
しかし、トップコートだけをヤスリがけする/拭くのは初心者には至難の業。
あまりやらない方がよいのではないでしょうか。
ヤスリがけした結果、塗装もガッツリ削ってしまって結局塗装からやり直しになったことがあります・・・・
この作戦は本当に難しいので、やり直し覚悟まで追い込まれた時の奥の手です
別の日に光沢スプレーをしてみよう!
イメージ的には、トップコートをやり直すようなイメージです。
上から光沢スプレーをすることで、ボコボコの表面を整えて白く見える状態を防ごうという手です。
勿論、結露が発生してしまうと同じ事の繰り返しなので別の日に行いましょう。
先ほどのパーツは光沢スプレーでこのようになりました。
この後、再度つや消しをすれば意図通りの表面にできます。
ただ、白化が激しいと完全に戻せないこともあります。
まとめ
仕上げ段階で白くなると本当にがっかりしてしまいます。
しかし、対策と起こってしまった時の復旧策を用意しておけば大丈夫です!