今回はビームサーベルを代表とした、クリアパーツのシャープ化を取り上げます。
ビームサーベルと言えばガンダムの世界の代表的な近接武器。何しろザクを貫いてしまうくらいですから、きっと鋭利なはず。(実物はないですが)シャープにしましょう。
今回は「スパイクを尖らせたい」編に続く、シャープ化第2弾です。
どんな風に変わるの?
前後比較
ところで、何でシャープ化させるの?
特にHGのガンプラは対象年齢が低いこともあり、安全対策のため各部が丸く作られます。
ビームサーベルが成形されているクリアパーツも同様で、ザクを貫ける鋭さなのに先端は丸っこくなっています。
もちろんスターウォーズのライトセーバーのように、先端が丸くても描写次第で説得力はあるのですが・・・・
お好みですが、やはり先端は尖っていた方がかっこいいのではないでしょうか!
クリアパーツは大きく2種類の素材がある
説明書上では全く同じ表記(スチロール樹脂)ですが、経験的に2種類のクリアパーツ素材があるように感じます。
明確な表記がどこにもなく、メーカーのバンダイさんも明示していないため
あくまで筆者の経験上、ということで前置きをさせてください。
硬質で透明度の高いクリアパーツ
1つは透明度が高く、硬質なクリアパーツです。
ガンダム系統のアイカメラやジムのバイザーなどで使われるケースが多いように感じます。
飛行機モデルも作られる方は、キャノピーで使われるパーツと同じような素材感と捉えるとわかりやすいです。
硬質なクリアパーツは透明度の高さがウリなので、一度傷をつけてしまうと透明度の復活が手間です。ゲート処理にも気を使います。
軟質で不透明感の強いクリアパーツ
もう一つは軟質なクリアパーツです。
同じスチロール樹脂表記ですが、こちらは若干柔らかく不透明度が強いです。
ビームサーベルにはこの軟質なクリアパーツが使われるケースが多いように思います。
軟質なタイプのクリアパーツは、完全に透明なわけではないため先ほどのキャノピータイプのクリアパーツほど気を遣わなくて済みます。
ヤスリがけなどで多少透明度が落ちても問題ないためです。
また、塗装を前提にできる点も強みです。多少アラがあっても塗装して隠そう!という気持ちで取り組めます。
ビームサーベルの塗装については別記事で取り上げました。
本記事では、この柔らかい方のクリアパーツシャープ化を取り上げます。
早速作業しましょう!
軟質なクリアパーツは粘りが強くヤスリがけしづらい
このタイプのクリアパーツは、やや粘りがあるスチロール樹脂なのでヤスリがけがしづらいです。
おまけに、往々にしてパーティングラインがくっきり入ることも多いです。
このため、思い切って鉛筆削り形式で削ってしまうのをご提案します。
鉛筆削りの要領で削る
パーティングラインやゲートも削っちゃいましょう
軟質なクリアパーツはあまりヤスリと相性がよくありません。
ナイフで削る時にパーティングラインやゲートも落としてしまいましょう!
削る時のポイント
曲線刃ナイフを使う
ビームサーベルは曲面なため、直刃のナイフより曲線刃で削るのが断然おすすめです。
曲線刃は刃が当たる箇所が狭く、直刃のノーマルなデザインナイフより初心者にとってはコントロールしやすいです。
削りすぎないためです。
曲面作業においては直線刃と扱いやすさが違います。
我々腕が未熟な初心者にこそおすすめです!
なるべく多くの方向から均等に
一方向からだけ削ると形がいびつになります。
- なるべく多くの方向から
- 先端だけでなく、少し根元付近から
この2点を気を付けながら少しずつ削ると形が綺麗になります!
スポンジヤスリで仕上げ
既に曲線刃ナイフで大まかに落としてしまっているので、後はスポンジヤスリでのんびりヤスリがけして仕上げましょう。
使うヤスリは600番~をおすすめ
硬質なクリアパーツに比べるとそこまで透明度に気を使わなくてよいのがうれしいところです。
600番→800番→1000番くらいで仕上げてもそれほど違和感が出ないです。
気になる人はカーモデルで使われるような4000や10000等の高番手でしっかり磨いても良いと思います。
ただ、前述の通り塗装する気構えでいるのでそこまで濁りを気にしなくてもよいのではないでしょうか。
クリアパーツをシャープ化する作業まとめ
クリアパーツは、曲線刃のナイフで大まかに削れば時短かつバシっと先端がシャープになります。
ぜひあなたのガンプラでも試してみてください!