ガンプラのアンテナは尖らせると映える
今回はザクのアンテナをシャープに尖らせるやり方を紹介します。
ザクはもちろん、グフやゲルググなどジオンキット全般に有効です。
ガンダムタイプのやり方はまた別記事で紹介します。
シャープに尖らせると何がいい?
HGのスパイクやフチは本来のスケールから考えると、丸かったり分厚かったりします。
これは安全性への対策であったり歩留まりであったり、色々事情があると思います。
ただ、せっかくなのでモデラー側で加工し、本来のスケールに近づけたいところ。
角やフチに違和感があると、見る人(=モデラーである自分)がおもちゃであると感じてしまいます。
これを避けるのが目的です。
以前スパイク(トゲトゲ)を尖らせる方法やバーニアのフチを薄くする加工方法に触れました。
同じ要領で、今回はザクのアンテナを加工していきます。
要領は同じなのですが、スパイクとはまたちょっとだけ別のコツが必要です。
初めて加工する初心者の方向きに、今回も写真をふんだんに使ってご紹介します!
どんな風に変わるの?
まずアンテナシャープ化前後の写真をご紹介します。
見ていただくとわかる通り、アンテナがシャープになると顔の印象が変わるのではないでしょうか。
必要なものとあると便利なもの
まず、今回の作業に必要なツール類です。
- プラモデル用ニッパー
- ナイフ系ツール
- ヤスリ
- サインペン
続いて、必須ではないがあると便利なものです。
- 持ち手やプラモ用小型万力
では、実際の作業写真などでやり方をご紹介していきます。
ザク系アンテナのシャープ化・やり方解説
突起物(安全フラッグ)を落とす
最初に、アンテナの後部にある突起物・通称安全フラッグをニッパーで切り落とします。
この際、ニッパーはエントリーモデルのものではなく薄刃タイプを使うと、切り口がきれいです。
後処理もサクッと済ませたい人はぜひ薄刃タイプをチョイスしましょう。
ニッパーの選び方ガイドは以下のページです。
安全フラッグ跡をヤスリがけで消す
突起物を切ると、当然切断面が荒れます。最初はここをヤスリがけして消しましょう。
硬いタイプのヤスリが良いです。例としてヤスリスティックハードを挙げます。
アンテナ前面部をヤスリがけ→まず先端を尖らせる
続いて、前面部分もヤスリがけします。
本来これから尖らせたい部分なのでちょっと違和感があるかもしれません。
ただ、ここをヤスリがけすることで先端部分を尖らせることができます。
後から修正するので、まずは先端を尖らせることにします。
これまた、硬いヤスリを使います。
アンテナ前面部にサインペンでマーキング
続いて、アンテナ前面部分をシャープ化します。
最初にサインペンなどで軽く塗っておきます。
この塗った部分が消えたらシャープ化完了=作業終了です!
サインペンで目印を付けて削っていくのは、アンテナ以外にも使えるTIPSです。
ぜひ色々応用してみてください。
秘密兵器登場!持ち手orバイス
さて、アンテナは非常に細かいパーツです。
細かいパーツは指に干渉したり力が入らいことから、実は見た目より作業難易度が上がります。
こんな時は持ち手を用意すると一気に作業が簡単になります。
まず、写真で筆者が使用しているのが「惑星屋あるこ 塗装治具」です。
筆者はこの塗装治具に塗装クリップをはめて使用しています。
本来はウォーハンマーやガンダムアーティファクトなどのミニチュアを筆塗する際に使用しますが、こういった加工の時にも有効です。
また、据え置き型のバイスで、グリーンスタッフワールドのバイスも有名です。
これは持ち手ではなくデスクに置いて使うタイプの万力です。
もう少し値段が手ごろかつ軽いもので、アネックスのバイスも使いやすいです。
素手でも作業は可能ですが、こういった挟むタイプの工具を一つ用意しておくと今後も小さなパーツ加工や塗装が便利になります。
詳細はまた追って、ミニバイス専用記事で詳細を紹介する予定です。
ナイフ系ツールで粗削り
持ち手の工夫もできたところで、いよいよ削っていきます。
アンテナの前面は図のようなイメージで削ります。
たいらな面の左右を削り落としていくため、先ほど目印で塗った黒いサインペンの後がきれいに消えたらシャープ化完了の合図です。
使用するナイフ系ツールはなんでもOKですが、筆者の場合は削りすぎないことを意識して、刃先が鈍いものを使います。
今回はきさげカッターをチョイスしました。
きさげカッターは肉厚な金属でできたナイフ系工具ですが、プラモデルのカンナがけに使う切るタイプではなく削るタイプの工具です。
刃先が鈍く分厚いタイプの工具は、こういった少しずつ削る際総じて使いやすいです。
これらのナイフ系工具を使い、カンナがけの要領で少しずつ左右バランスを見ながら削ります。
プラモデルのカンナがけについては別記事で方法と道具を解説しました。
仕上げにヤスリがけして終了!
最後に600番のヤスリで仕上げのヤスリがけをして作業終了です。
この際、チョイスするのは先ほど同様硬い当て木付きタイプや金属などのハードタイプです。
ソフトなスポンジヤスリなどを使って失敗すると、せっかくピンピンに出したエッジが丸まってしまうリスクがあるためです。
ヤスリの選択については以下記事をご覧ください。
まとめ
今回はザク系キットのアンテナシャープ化についてやり方を解説しました。
サインペンでの目印やバイスでパーツを持ちやすくする方法は色々な場面で応用できます。
ぜひ他の作業時にも試してみてください!