雨が降った後を塗装で再現しよう!ストレーキングの基礎
ガンプラへのウェザリング塗装のやり方を紹介する記事。今回は雨垂れ表現(ストレーキング)です。
前回は日焼けして退色した表面を塗装で表現しました。
雨垂れ表現(ストレーキング)とは
雨の後、シミになった機体表面を再現するウェザリング塗装のやり方のこと
雨が降った後、洗車せずそのまま置いておいた車。
ドアミラー等から垂れた雨の後がそのままシミになっていると思います。
あの状態を表現します。
ストレーキングとは【streaking」と書き、しましま線を意味するそうです。
今回も、最も初心者が入手しやすいGSIクレオス製の塗料を使ったやり方をご紹介します。
用意するもの
筆:入門者はタミヤモデリングブラシから!
フェーディングの時もご紹介したタミヤモデリングブラシセットです。
安く、使いやすいサイズと形が揃っています。
ただ、今回ちょっとだけ邪道なやり方をするので筆なしという選択肢もあります。
綿棒:タミヤクラフト綿棒三角タイプ
塗料を拭きとるための綿棒です。
ストレーキングは雨(水)が垂れた後を表現します。
このため、王道のやり方としては筆で描くことです。
なのですが・・・・
やったことないのに、いきなり筆で描くのはちょっと緊張する!
ということで、当サイトおなじみで今回も初めてチャレンジする入門者向け。
描くのではなく綿棒でふき取るやり方をご紹介します。
通常、綿棒は100均のものでも問題ないケースが多いです。
が、今回は先端がとがったタイプが欲しいのでタミヤの綿棒をチョイス。
タミヤの綿棒は毛が抜けづらく、サイズも小さいので重宝します。
先端がとがった「三角」というタイプが今回のふき取りには最適です。
勿論、筆で描く方が上手になればそれらしい雨垂れが再現できます。
ただ、今回は「初めての人でもそれっぽく見える」を目指します!
塗料:ウェザリングカラー
ストレーキングの雨垂れ表現を行う際におすすめなのは以下の2色です。
なお、ウェザリングカラーはタミヤスミ入れ塗料のように蓋に筆が付いているわけではありません。
ただ、同じクレオス製の接着剤用筆が蓋に付けられる後付け仕様なので、用意しておくと色々便利です。
塗料の溶剤:ウェザリングカラーうすめ液
フェーディングの際もウェザリングカラーをふき取る用途でご紹介しました。
ウェザリングカラーはかなりたくさんの色やマテリアルがあります。
ウェザリングカラーシリーズには水たまりを表現するマテリアルもあるんです!
ウェザリングカラーシリーズは全て同じ、このウェザリングカラーうすめ液を使うので一本持っておくと便利です。
早速ストレーキング塗装をしてみよう!
ウェザリングカラーを準備
内部で塗料が沈殿しているので、よく振ってから使用します
ウェザリングカラーの沈殿した塗料をすくいとって使うという使い方もあるのですが、それはまた別の機会に。
雨がたまりそうなところにちょこっと置く
ウェザリングカラーをごくわずかに、雨がたまりそうな箇所・・・くぼみなどに置きます。
量は少なめ!くぼみや出っ張りに置くのがおすすめ
今回は表に出ているリベットや奥まったリベット(丸モールドで表現)があります。
こういった場所がおいしいです。
確かに、車の雨垂れもドアミラーの下によくできるね
雨水がたまるところが汚れやすいのか
ウェザリングカラーうすめ液を付けた綿棒で上から下にふき取る
タミヤクラフト綿棒三角は先端がとがっているので、細く描くように使えます。
ウェザリングカラーを付けた三角綿棒で、先ほど置いた塗料から下に向かってふき取りましょう。
雨は上から下に流れるので、綿棒も上から下に動かす
ストレーキング完了!
たまった汚れが雨と共に下に流れた後のシミができました。
今回は比較的しっかり拭き取ったので、わずかなシミになっています。
慣れてきたら、是非平筆や面相筆などで「描く」という方法もぜひお試しください。
次回はまた別のウェザリング方法を解説します。