今回は、パーツ同士を繋げるボールジョイント部分を改造する方法を解説します。
事例としてHGグフ(リバイブ)のスリッパを別キットのパーツと交換する例、HG Sガンダムのハンドパーツを交換する例を写真と共に紹介します。
とても簡単な方法ですが、知っておくと関節から先を別売りの改造パーツに気軽に交換できるようになります。
ボールジョイントって?
ガンプラにおけるボールジョイントは、写真のようなパーツです。
ボール側と軸受側で構成されます。軸受側は軟質素材のケースが多いです。
動機付け:ボールジョイント改造を知ると何ができるようになるの?
ガンプラを中心にしたキャラクターモデルでは、関節を表現するためにボールジョイント構造が採用されることが多いです。
このボールと軸受のサイズはキットによって違います。
一方、改造する際に「このパーツだけ他から持ってきたいなぁ」等、別パーツの流用を考えるケースも多いでしょう。
この時、別キット同士の場合はボールジョイントのボールと軸受サイズが合わないケースがあるのです。
もしボールジョイントのサイズ調整方法を知っていれば、簡単にフィッティングができます。
ボールジョイントを改造してパーツを流用する事例1 HGグフ リバイブ
HGグフ リバイブのスリッパ大型化
HGグフのリバイブ版は、同じランナーを使うグフR35のデザインの問題からか、全体バランスと照らし合わせるとスリッパが小さいです。
写真上をご覧ください。もちろん、好みなのでそのままでも全く問題ないのですが、筆者はもう少し大きめが好みでした。
そこで、これを別キットから流用したものと交換します。HGリバイブグフのドがつくほど定番の改造方法です!
ボールジョイント改造によるパーツ流用手順
交換先パーツとの現物チェック
HGグフ リバイブのスリッパ交換先で定番なのは「グフと似たデザイン」かつ「幅広」の条件を満たす、HGUCグフカスタムの足首です。
持ってくる先のパーツを確認し、現物を合わせてみましょう。
HGグフ リバイブとHGグフカスタムは、ボール側となるグフ側が小さく、軸受となるグフカスタム側が大きいようです。そのままではスポスポしてフィットしません。
ボールジョイント改造の考え方1 ボールが小さい
ボールジョイント ボール部のサイズアップ
このようにボールが小さい場合は、ボールを大きくすればフィットできます。
ボールのサイズアップは簡単です。
軽く瞬間接着剤をつければ徐々に大きくなります。
少しずつ塗って大きさの合うところになったら作業終了です!おつかれさまでした。
いかがでしょう。非常に簡単なので、改造初心者の方でも安心して作業できるのではないでしょうか。
ボールサイズアップに使うマテリアル
もう少しだけ突っ込んで、作業に使う接着剤の説明をします。
瞬間接着剤はゼリー状がおすすめです。
ゼリー状のものは盛り効果があり、塗った箇所を大きくすることができます。
また、ピンポイント式のノズルを採用している瞬間接着剤を選べば直接少量塗布ができ、とても便利です。(ただしノズルで直接塗り広げたらだめです!)
筆者はロックタイトのピンポインターという瞬間接着剤を愛用しており、もう何本もこれを使い続けています。プラモデル用ではありませんが、プラモデル用かと思えるほど使いやすいです!
なお、プラモデルに使う接着剤について詳しくまとめた記事も用意しています。
よろしければぜひどうぞ。
ボールジョイントを改造してパーツを流用する事例2 ハンドパーツ交換
HG Sガンダム ハンドパーツを別売のものに交換
次の事例は、HG Sガンダムのハンドパーツを別売のパーツに交換する例です。
HG Sガンダムのハンドパーツはキットのものがあまり出来栄えが良くなく、別売の専用パーツに交換しようとしました。
HGグフ同様、現物合わせでフィッティングしてみたところわずかながら今度はボールが大きいです。
今度はボールを小さくする調整をしましょう。
ボールジョイント改造の考え方2 ボールが大きい
ボール側が小さい時も非常に簡単です。図の通り、ニッパーでも良いですし微調整ならナイフやヤスリでも大丈夫です。
小さく切る、削ることで少しずつ調整しましょう。
切りすぎてしまった時は、大型化の方法で瞬間接着剤をつければ復活できますよ!
まとめ
HGグフ リバイブのスリッパ交換は非常にメジャーな別キットからのパーツ流用例です。
ハンドパーツはキット付属のものが精度が低いことが多く、別売パーツに交換するモデラーさんも多いです。この時にも使えるワザでしょう。
記事内でSガンダムに使われているものとは別パーツですが、人気のあるハンドパーツ商品を一例として紹介して締めくくりにしたいと思います。
お手持ちのガンプラを少しだけ見栄えさせたいとき、是非お試しください。