塗装するだけで完成度UP!アクションベース塗装例
バンダイの公式ガンプラスタンド(アクションスタンド)、アクションベース。
特に小型のアクションベース2は安価で供給量も安定しており、HGサイズを飾るのに最適です。
今回はこのアクションベース2を塗装した事例をご紹介。
無改造で映える感じにする方法を実例写真と共に作業方法を解説していきます。
初心者でも簡単に真似できる内容なので、普段あまり塗装改造をしない方もぜひ試してみてください。
完成作例
当記事では以下のように塗装・仕上げする工程をご紹介していきます。


アクションベースを塗装するとどんないいことがあるの?
刺身のツマとしての役割
飾ったガンプラをより引き立ててくれる
以前、スタンドはあまり好まれない存在でした(筆者の個人的感想)。
ベテランモデラーさんになればなるほど「いかにスタンドを隠すか」を工夫されていたように思います。
一方、近年はスタンド自体もメカニカルで自然なデザインが増えてきました。
ここから、スタンド自体をデコってあえて存在感を出すスタイルも人気です。
今回のアクションベース塗装は後者に焦点を当てたものとなります。
スタンド自体もキット本体に寄せるように作ることで、より本体を引き立てることができます。
ガンプラ塗装トレーニングの材料として
ガンプラ塗装の練習台に最適
実はそれだけでなく副次的な効果もあると思っていまして、ガンプラ塗装やディテールアップの練習台に最適です。
アクションベースはパーツが少なく、全体的に大ぶりなため塗装がしやすいです。
その割にディテールは凝っており、塗り分けの頑張り甲斐もある。
一方で、多少失敗しても本体ではないので目立ちません。
ガンプラ塗装のトレーニング材料として大変おすすめです。
では早速、今回の作例に必要なものから見ていきます。
必要なもの
バンダイアクションベース2

今回の主役です。
再販がよくかかり、値段が高止まりする時期もあまりありません。
おまけにそもそもの希望小売価格自体が安い。
未塗装だとちょっとばかり寂しいのが欠点です。
しかし、細かなディテールのおかげで塗装を行うと化けてくれます。
ニッパー/ヤスリ
アクションベースを組み立てるため、切り出し用のニッパーと跡を整えるためのヤスリが必要です。
当サイトで初心者に最初にお勧めしたいのは以下です。
- ニッパー:「タミヤ薄刃ニッパー」
- ヤスリ :「WAVEヤスリスティック 400番+600番」


アクションベースは平面をヤスリがけすることが多いので、平面に強いヤスリスティックのハードタイプがよいのではないでしょうか。
おすすめのニッパーを解説
おすすめのヤスリを解説
また、アクションベース2はプラスネジが使われているためプラスドライバーも必要です。
ご家庭の工具箱から流用できると思いますので、お手元にご用意ください。
塗装ツール
塗装は筆塗り、缶スプレー、エアブラシが候補です。
初心者が最もツールと環境を用意しやすいのは筆です。
しかし、一方で筆こそが最も習熟時間が求められる塗装法でもあります。
缶スプレーは圧が強く細かいパーツに不向きな点、コストが高い点がデメリットです。
ところが、筆と比べ初心者でも平滑な塗面が実現できるメリットもあります。
缶スプレーと他方法を組み合わせて使うのもおすすめです。
下地:サーフェイサー

今回は下地作りとして、組み立て後に黒の缶スプレーサーフェイサーを使用しました。
アクションベースはパーツ構成も少なく大振りなので、缶のサーフェイサーが非常に楽です。
ベース:エアブラシまたは缶スプレー
今回の作例塗装では、グラデーション塗装を行いたかったのでエアブラシを使用しています。
エアブラシで必要なツールはここだけで紹介しづらいため、別でご用意しているエアブラシ導入に必要なグッズ解説ページをご覧ください。
エアブラシ環境の用意が難しい場合は、上塗りも缶スプレーで実施する作戦もありでしょう。
缶スプレーだとグラデーションは困難ですが、それ以外は記事の通りにできます。
筆者のおすすめは青みがかったグレーが特長の「ティターンズブルー1」。
ブルーという名ですが、明確にグレーです。ティターンズ配色のグレーを再現したカラーです。

部分塗装:水性塗料の筆塗り
マスキングすることなく、細かい部分をちょちょっと塗装するのに水性塗料での筆塗りはおすすめです。
下地を溶かすことなく、狭い場所なら筆塗り初心者でもかなり平滑に塗ることができるのが「シタデルカラー」や「ファレホ」です。
今回は、細かいディテール部分に対し、シタデルカラーをゴッドハンド神ふでで塗るところをご紹介します。

詳細は以下のページで解説しました。
ディテールアップマテリアル
塗装後にガンダムデカールなどを使ってマーキングやコーションマークを追加するといい感じです。
ガンダムデカール
バンダイ公式の水転写デカールです。
連邦軍のマーク等、公式ならではのラインナップが魅力です。
今回の筆者の例ではネオジオン機用のスタンドにしようと考え、ネオジオンのデカールを付与することにしました。
↓はガンダムデカールの例として、比較的入手しやすいファーストガンダムの連邦デカールです。
デカールを貼るためのピンセットや軟化剤+接着剤であるマークセッターをセットで用意しましょう。
貼り方や必要なセット詳細は以下でご覧ください。
デカールの貼り方解説
ハセガワフィニッシュシート
ハセガワフィニッシュシートもデカールとは少し異なりますが非常におすすめのマテリアルです。
ハセガワさん製ということもあり、本来カーモデルやバイクモデル向きのマテリアル。
極薄のシール素材ですが、一般的なホイルシールなどよりもっと薄手です。
一見すると塗装と見まごうレベルのクオリティで表現できます。
仕上げトップコート

デカールが終わった後の保護として、コーティングに使います。
同時に、表面を均一にすることで完成度を上げることにもつながります。
初心者のファーストステップとしておすすめなのはつや消しのトップコート。
詳細は以下をご覧ください。
では、必要素材が揃ったところで早速作業に移っていきます。
アクションベース2塗装仕上げ 作業実例
まずは組み立て
ニッパー、ヤスリ、プラスドライバーを使って組み立てを行いましょう。




ガンプラの組み立て方のコツは別ページでも解説していますので、よろしければぜひどうぞ。
下地~ベース塗装
今回は下地としてのサーフェイサーで黒をチョイス。
ベースとなる塗装はグレー2色としました。
下地のサーフェイサーを黒にしておくことで、凸部分だけグレーで塗ればお手軽グラデーションができ、初心者も取り組みやすいです。











水性塗料筆塗りで部分塗装
ベース塗装の上から、水性塗料で部分塗装すると一気に精密感が増します。
今回は上述の通り、シタデルカラーのメタル系カラーを主に使って部分塗装しました。



明るい色を使ったドライブラシは凹凸の強調に有効です。
今回の塗装に必須ではありませんが、せっかくなのでやっておきました。
ドライブラシの詳細は以下ページをご覧ください。

デカール~仕上げまで!
ここまでくればもうあと一息です。
部分塗装の後にデカールを貼ってみましょう。
ガンプラ本体だけでなく、ベースにもマーキングがあると刺身のツマ的にばっちりです。



デカールまで貼り終えたら、コーティングのためにつや消しトップコートを吹きかけます。
缶スプレータイプがラクチンです。

そして最後に、秘密兵器ハセガワフィニッシュシートを貼ります。
塗装ムラとは無縁。うまく貼ることができれば満足度MAXのシートです。


アクションベース2、完成!
以上の工程を経て、アクションベース2の塗装が完成です。


デカールやフィニッシュシートなど、ガンプラ本体を仕上げるときと同じような手を加えるとガンプラと一緒に飾られていても違和感がなくなります。
ぜひトライしてみてください。