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組み立てたガンプラを分解したい!ダボ処理とは?やり方を解説

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ダボ穴処理の方法です ピン側(ダボ)は短くカットし、穴側は切り込みを入れることでゆるくなります 組み立てHowto
組み立てHowto
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友人
友人

改造前後の写真を比較して撮影してるモデラーさんがいるよね?

パーツって組み立てたら分解するの大変じゃない?

どうやってんだろ。

筆者
筆者

改造するモデラーさんは、改造前提で分解するための工程を入れてるんだよ~

今日はそれを解説します!

一度組み立てたガンプラを分解したくなったことはありませんか?
例えば改造前に仮で組み立てた時(仮組)や、塗装する時。また、間違ったパーツを組み立ててしまった時も分解したくなると思います。

本日は、一度組み立てたガンプラを分解しやすくするための作業工程「ダボ処理」を取り上げます。

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ガンプラは分解前提で組み立てよう!!

ガンプラの分解はちょっと大変

以前別記事でご紹介した通り、現代のガンプラは組み立てるだけなら接着剤がいりません。
これをスナップフィットモデルと呼びます。

しかし、その代わりに一度組み立てるとパーツ同士が外れないよう、組み合わせる箇所が非常にしっかりしています。
この組み合わせる箇所はそれぞれ「ダボ」と「ダボ穴」と呼ばれます。

飛び出したピンの側をダボと呼びます
受け側の穴部分をダボ穴を呼びます

DIYをしていた人はちょっと不思議な印象を受けるかもしれません。
この構造、木工の世界ではホゾ組と呼ばれています。木工のダボとダボ穴はまた少し違う構造ですよね。

ただ、プラモデルの世界ではこの構造がダボとダボ穴と呼ばれますので、本ブログでもこの呼び方で統一したいと思います。

さて、上述の通りガンプラはこの構造が非常にしっかりしていて外れないように作ってあるため、逆に言えば一度組み立てると分解が難しいです。
たまに、どうやっても分解できないケースもあるくらいです。

そのため、大事なのは【組み立てる前に、分解できるよう緩くする工程を入れること!】です。
この作業工程が、ガンプラでは「ダボ処理」と呼ばれています。

では、まずは簡単に考え方から解説します!

ダボ処理の考え方

ダボ穴処理を横から見た概念図です

上図がダボとダボ穴を示す図だとお考え下さい。

ダボ穴処理の方法です ピン側(ダボ)は短くカットし、穴側は切り込みを入れることでゆるくなります

簡略化して図示すると、このようにダボ(ピン)側はカットして短くすること。
ダボ穴側は穴の入り口をカットして広げてやること。
この2つによって簡単に外れる状態を作るのがダボ処理です。

人によってはダボ穴側を切り込みを入れるのではなく、ナイフなどで広げる人もいます。

また、ダボをカットするだけ、あるいはダボ穴を広げるだけにする人もいるはずです。
が、基本的な考え方は同じです。

この時、筆者が念頭に置いているのは緩めになるよう調整することです。
固い方に調整してしまうと、もしも組み合わせるときに「パチン」と固くハマって分解が困難になるケースがあります。

逆に、緩くなりすぎるリスクはあります。この微調整はモデラー個人の好みと経験則が出てきます。色んなガンプラを作り、都度試してみてください。

筆者の場合は、ゆるすぎたら接着剤で調整すればよいと割り切ります。

ゆるい方へ調整しすぎたときの復旧策は、最後に組み立てる際ダボ側に水性接着剤を付けることです。
固くつけたい場合は、最後の最後に瞬間接着剤を付けてガッチリ固定しましょう。また、塗装時にダボも塗ってしまうと固い方へ再調整できます。

接着剤については接着剤解説記事をぜひご覧ください、

ダボ処理をしよう!

ダボをニッパーで切り落とす

ダボ側はニッパーでカットします この時、斜めにカットすると入りやすくなります

ダボ側の処理です。ニッパーで切ってしまいましょう。

斜めになるように切ると先端が細くなり、さらにゆるめに調整できます。

ダボ穴側をくさび形にニッパーでカット

ダボ穴側は広がるように意識して、くさび形にカットします
くさび形にカットし終えたところです

続いて、ダボ穴側もくさび状にニッパーで切ります。
これは受け口を広げる目的です。

この時、使うニッパーは頑強なエントリーモデルのノーマルニッパーを断然お勧めします。
薄刃や、特に片刃ニッパーは使わないことを推奨します。刃が欠けてしまうリスクがあるためです。

ニッパーについては、以下のクラス別ニッパーの紹介記事をぜひご参照ください。

仮組完了!分解できるかチェック

このパーツはもしダボ穴処理をしなかった場合は分解がかなり困難なのですが、処理をしたおかげで簡単に外せます

写真はHGゲルググのシールドです。
ひっかける場所がないため、もしダボ処理をせずに組み立ててしまうと恐らく分解が非常に難しいタイプのパーツでしょう。
しかし、ダボ処理をしておくとこのように一度仮組しても分解が可能になります。

もし組み立ててしまったら?パーツオープナーの出番!

パーツオープナー2種です WAVE製の方が鋭く細いためパワーがあるのですが、代わりに傷つけやすく指の怪我リスクもあります

最後に、もしダボ処理をする前に組み立ててしまい、それを分解したい場合について触れます。

この場合はパーツオープナーという工具がありますので、パーツオープナーでがんばって分解しましょう。

この工具は、パーツの隙間に先端をこじ入れてテコの原理で分解するものです。
ダボ処理済みのパーツも、このパーツオープナーがあると更に楽に分解できるので持っておいてもよいのではないでしょうか。

写真は筆者が使用しているバンダイ製とWAVE製です。
WAVE製は先端が鋭利で、しかも金属なので分解力が高いです。
一方、破壊力も高いためパーツを傷つけてしまったり、下手をすると自分の指を切ってしまう可能性があります。もし使う場合は、しっかり防刃手袋をしましょう。

筆者の個人的なお勧めは安全なバンダイのプラスチックタイプです。
これは指を怪我する可能性も低く、パーツも傷つけにくいので大変使いやすいです。

エントリーモデルのニッパーとプラスチック製パーツオープナーがセットになった商品がバンダイさんから販売されていますので、最後にご紹介して締めくくりたいと思います。
ちょうどダボ処理のニッパーとしても使えますので、本日の記事にはぴったりでした。

まとめ

本日はガンプラを分解しやすくするダボ処理を紹介しました。

特に塗装や改造する人にとっては必須の作業工程です。
是非皆様の製作に取り入れてみてください。

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