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きれいなゲート処理のやり方を解説!ニッパーの二度切りとは?【ガンプラ初心者向け】

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プラモデルのパーツに関する用語 ランナーはパーツを留めておくもの、ランナーとパーツを繋いだ部分をゲートと呼びます 組み立てHowto
組み立てHowto
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本記事ではガンプラ初心者に向け、きれいにパーツを切り離す方法を解説します。
この作業をゲート処理と呼びます。
また、失敗してしまった時の復旧方法についても触れます。

ゲート処理はガンプラを組み立てるうえで最初に学ぶことがらです。

組み立てはガンプラ作製時に一番最初に行う作業工程です

なお、この記事は「自分に合うニッパーを探そう」からの続編です。前編もぜひお願いします。

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プラモデル初心者向けの用語説明 ランナー、ゲートとは?

プラモデルのパーツに関する用語 ランナーはパーツを留めておくもの、ランナーとパーツを繋いだ部分をゲートと呼びます

最初に重要な用語について整理します。

パーツ

組み立てようとするプラパーツです。これを切り出さなければ組み立てられません。

ランナー

パーツが繋がっている、おおもとのベース部分です。
ガンプラに限らずどんなプラモデルも、各パーツはランナーに繋がっています。

ゲート

パーツとランナーを繋いでいる部分です。これをゲートと呼びます。

なぜこんなつくりなの?

プラモデルを製造する際、液体状のプラスチックを金属の型に流し込んでから固形化します。
この時、プラスチックを流し込む部分がランナーとゲートです。
※めちゃくちゃ粗い説明なのですが、鯛焼きをイメージするとわかりやすいです

このような製造過程を踏むため、ランナーとパーツを切り離す作業工程は必ず発生します。

この時、きれいに切り離さなければパーツに変な跡が残ってしまいますので、しっかり処理する必要があります。これをゲート処理と呼びます。

ゲート処理の時注意するべきことは何?

白化をなるべく防ぐ

ニッパーで切り離した後は白くなる これを白化と呼びます
薄刃ニッパーによる切り口 真ん中に白い線が入っています

ニッパーでゲートを切断する際、プラスチックの白化と呼ばれる現象が起こります。
これは、プラスチックに負荷がかかった際に起こる現象です。

プラスチックに負荷がかかった際に微細な割れが発生し、それが白く見えるものです。
実物にはない変色なので、製作時可能な限り防ぎたいところです。

えぐれをなるべく防ぐ

ニッパーで切断する際、パーツに近いところで切るとたまに抉れます

ニッパーで切り離す際、パーツのすぐ近くで切断するとたまにパーツ側にえぐれが発生する事があります。

これは、きれいに切り離すことができず少しゲート側にプラがついてしまった状態で発生します。
こうなると、パーツに穴が開いた状態になってしまいますので白化同様やはり避けたいです。

白化とえぐれを防ぐのがニッパーの二度切り

ここで、上記2つのトラブルを予防する方法として提唱されているのが【ニッパーの二度切り】です。

この方法は、パーツをランナーから切り離す際に2度に分けて切り離す方法を指します。

ニッパー切断1回目

1度目に、ニッパーをパーツから離した部分に入れて切ります。

写真で見た方が分かりやすいと思いますので、連続写真でご紹介します。

パーツではなくランナーに近い側のゲートをニッパーで切り落とします
意図的にゲートがついた状態で切り落とします

ニッパー切断2回目

続いて、再度パーツについたゲートの残りを切り落とす2段階の手順を踏みます。

パーツに残ったゲートを切ります これがニッパーでの切り落とし2度目です
二度切りが終わりました

二度切りするとなぜ白化とえぐれが防ぎやすいのか?

白化は負荷による→パーツから離せば起こりにくい

白化はプラスチックに負荷がかかったときに起こります。
ニッパーで切り落とす時も負荷はかかりますので、パーツ付近で切り落とすとパーツ自体に白化した部分が残ってしまいます。

えぐれはゲート側からの張力→やはりパーツから離せば起こりにくい

えぐれも切断時にゲート側にプラが持っていかれるために起こります。これもパーツ付近で切断しようとして発生します。

どちらもパーツ付近で切り落とす時に発生しやすくなります。
このため、パーツから少し離したところで切断しようというのが二度切りの意図です。

二度目の切断時は細く軽いゲート残りのみを切るため、負荷がかかりづらいのです。
また、切りやすい状態になっているため多少えぐれも防止しやすくなります。

しかしどちらも完全には防げない

ただ、二度切りしたからといって白化とえぐれを完璧に防止するのは不可能です。
発生させてしまった場合の復旧方法は、当記事の最後で解説させてください。

二度切りは面倒くさい!やらなきゃダメなの?

二度切りはとても良い方法なのですが、ニッパーを入れる回数が倍になりますので手数がかかるデメリットがあります。

面倒なのでやりたくないという方もいるでしょう。
筆者の考えとしては、以下に当てはまる人はやらなくても良いと思います。

  • 塗装するから白化しても気にしない
  • 塗装しないけど、ちょっと白くなっても気にしない
  • えぐれても直せばいいから気にしない
  • えぐれてもそんなに目立たないから気にしない

ところで、筆者も実はそんなにしっかり二度切りはやってません。
基本的に全塗装するためです。

また、使用しているニッパーが薄刃なので(白化よりは)えぐれが発生しづらいこと、もしえぐれが発生しても直せばよいと割り切っているからです。

ニッパーについてはこちらの記事もご覧ください。

ゲート処理の完成!切り落とし後のヤスリがけ

ニッパーで切り落とした後、最後に400→600→800でヤスリがけすれば完了です

ランナーからパーツを切り離した後、パーツ側に少し残った部分(ゲート跡と呼びます)をヤスリがけすればゲート処理完了です。

写真は、切り落とし後にヤスリの400番→600番→800番と少しずつ番手を上げていってヤスリがけを行った後の写真です。若干白化部分が見えますが、表面はきれいになったのではないでしょうか。

組立初心者向けに、ヤスリの選び方や番手の考え方については以下詳細記事をご覧ください。

ゲート処理失敗時の復旧方法を解説

白化の復旧方法

発生した白化を完璧に戻すのは難しいです ヤスリをかけまくり、爪や他のプラでグリグリすると少しマシになります
先ほど白化した部分をヤスリがけし、つまようじの頭でグリグリした後

つまようじ頭でグリグリ!

完璧に白化した箇所を戻すのは困難です。
特に奥部が白化してしまった場合は諦めて塗った方がよいでしょう。

白化が表面だけであればヤスリがけをして表面を削ると少しマシになります。
また、傷を付けない硬さのもので圧力をかけると少し薄くなります。
爪や、つまようじの頭などがちょうどよいです。

えぐれの復旧方法

えぐれた箇所には瞬間接着剤をつけて穴埋めします

えぐれて穴が開いた場所を瞬間接着剤で埋める方法がスタンダードです。
写真は、えぐれた場所に瞬間接着パテを付けたところです。

穴埋めは合わせ目を消すのと同じ理屈です。よろしければ合わせ目消しの解説記事をお読みください。

瞬間接着剤で穴埋めした後、ヤスリがけすると目立ちません

瞬間接着剤をヤスリがけし、周囲と馴染ませればこのようにえぐれたパーツも修復できます。

まとめ

  • パーツをきれいに切り離すことをゲート処理と呼ぶ
  • ゲート処理をうまくやるコツは二度切り
  • ただし必ずしも二度切りは必要ない うまくカバーする方法もある

しっかりゲート処理を行い、かっこいいガンプラを作ってください!

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