ガンプラの塗り分けにマスキングは必須
ガンプラをきれいに塗り分けする際は、塗りたくない箇所にマスキング(養生)が必要です。
プラモデルのマスキングには主に以下の3種類の道具を使った方法があります。
- テープ
- ゲル(マスキングゾル)
- パテ(マスキング用)
ガンプラで最も多く使われるのはマスキングテープ、次いでマスキングゾルではないでしょうか。
本記事ではマスキングテープを使った塗り分けのコツを解説します。
マスキングによる塗り分けを一度も失敗したことがないモデラーはいないと思います。
ここからマスキングで失敗しないためのコツと、もし失敗してしまった場合の修正方法をお伝えします。
失敗しやすいのはマステの貼り際
まず、マスキングで失敗するパターンで最も代表的なものははみ出しです。
マスキングテープでマスキングしたはずなのに、塗料が入り込んでしまって失敗する・・・特に明るい色に暗い色が入ってしまった時の落ち込みは半端ないです。
これは、以下の画像のようにマスキングテープの貼り際が微妙に浮いてしまっていることで起こる失敗です。
おすすめのガンプラ用マスキングテープ
やはりおすすめはタミヤ製のこちら、タミヤマスキングテープです。
実は1mm幅からラインナップされており、切るのが面倒な方は各幅を揃えておくと楽です。
18mmなどは幅が広く、デザインナイフで細切りすれば細い箇所も対応できるので汎用性があります。ケース付きのタイプも販売されているのがうれしい限りです。
マステはその性質上、ほこりがつかないようにするのが重要なのでケースは大事です!
なんでほこりがつかないようにするのが大事なの?
テープのサイドにほこりが付いたら、直線の塗り分けの時邪魔になるんだ!
ほこりが固まって、変なでっぱりのある直線になっちゃうんだよ・・・
ガンプラのマスキング失敗しないコツ
先ほど述べた、貼り際の浮きを防止することができれば、かなりの部分の失敗を予防できます。では、浮き対策を見ていきましょう。
貼り際はつまようじでしっかり押さえる
一番の基本です。マスキングテープは粘着力が強くないために浮いてしまいます。つまようじなどでしっかり貼り際を押さえることで、マスキングテープの浮きを防止できます。
実はこれさえしっかり守っていれば、かなりのはみ出しを予防できるよ!
なるべく貼った直後に作業する
これも大事です。上述のようにマスキングテープの粘着力は弱いです。時間が経過すると徐々に剥がれてきます。
塗装する前日などよりも、塗装直前に貼る方が浮きが防止できます。
曲線には曲線用マスキングテープを使う
通常のマスキングテープで対応しようとすると、しわができて浮きが発生しやすくなります。
曲線用マスキングテープは表面が伸びるようになっており、曲げてもしわができづらいようになっています。
代表的なものにタミヤ曲線用マスキングテープがあります。
また、少し粘着力が強いタイプとしてハイグレードマスキングテープもあります。
スジ彫りに沿った塗り分けにはデザインナイフ
マスキングの失敗は浮きだけでなく、交差や重ねた箇所にもできやすいです。
スジ彫りに沿った塗り分けならば、1枚のマスキングテープをスジ彫り部分で切断すると非常にきれいに塗り分けできます。
この際、デザインナイフを使います。
デザインナイフについては以下の記事もご覧ください。
- デザインナイフは新品の刃を使う
- スジ彫りに密着するよう、つまようじでしっかり押さえる
実際の作業写真をご紹介します。
それでもマスキングに失敗してしまったら
水性塗料の筆塗りでリタッチしよう!
マスキングは上記を守っていればかなりの失敗を防げるのですが、それでも失敗は出てしまいます。
特に曲線と段差が同時発生するような箇所はマスキングテープが浮きやすく、失敗頻度も上がります。
でも失敗しても大丈夫!失敗してしまったら、水性塗料で筆塗りしてリタッチしましょう。
チョイスする水性塗料は必ず全く同じ色でなくても、同系色ならかなりカバーしてくれます。
なんで水性塗料なの?
水性塗料は下地を溶かさないためです。
下地になる塗料がラッカー塗料でも同じ水性塗料でも、きちんと乾燥さえ終わっていれば下地を溶かすことなく塗り重ねることができます。
水性塗料は水に溶けますが、乾燥すると耐水性になります。
だから上から水性塗料を塗っても平気なのです。
ガンダムマーカーは溶かすからリタッチに使っちゃだめだよ!
ああ、ガンダムマーカーでケンプファーの塗装溶かした話ね!!
思い出しただけで目から汗が・・・・
ガンプラでおすすめの水性塗料は?
幾つか候補がありますが、おすすめの一つとして「ファレホ メカカラー」をご紹介します。
ガンプラを水性塗料で筆塗りする際、幾つか満たしてほしい条件があります。
- 筆ムラが出にくい
- 隠ぺい力が高い
- 発色がよく、ガンプラに合う
- 色が豊富
ファレホは上記を満たします。幾つかシリーズがありますが、ガンプラユーザーは「メカカラー」というシリーズをメインで使うのが良いでしょう。
メカカラーは濃度が筆とエアブラシどちらにも対応できる絶妙な濃さに調整されており、将来的にエアブラシも水性に移行しようと考えている方ならば、お試しで使うのもよいかもしれません。
色も日本のキャラクターモデル(ガンプラ)に合うよう設計されており、鮮やかなカラーリングが揃います。
水性塗料でのリタッチ作業写真
ガンプラのマスキング まとめ!
模型は失敗前提の趣味・・・とはいえ、防げる失敗は防ぎたいところですよね。マスキングのコツを覚えてきれいに塗り分けしましょう!