道具編に続く第2弾、やり方編です。「はじめてスジボリしてみたい超初心者」を対象に、道具とやり方を紹介していこうという記事です。
前回は超初心者が最初に揃える道具類と、簡単な道具解説を行いました。
実際に彫っていきましょう!完成図はこちら↓
![クランク形状スジ彫りの例です](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/03/b299528ed657cd522608ab05fe98c874-1024x1024.jpg)
再掲:最低限揃えたい道具
改めて、本記事で使用する道具を紹介します。
タガネ
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
先端が平刀形状になっている工具です。本彫りに使用します。
ケガキ針
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
プラの表面に印を付ける針状工具です。タガネで本彫りをする前にこれで印をつけ、線がゆがまないようにします。
ガイドテープ
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
直線を引くときの定規役です。スジボリの線を直線にするためのガイドとして使います。
ガンプラへのスジ彫り やり方
さて、今回はいわゆる「クランク状」と呼ばれるスジ彫りを彫っていこうと思います。
実際の写真も撮影したのですが、図にした方が見やすい部分もあるため交互に提示していきます。
最初に、コツだけまとめて記載します。詳細は各項目にて!
・ガイドテープを平行に貼る
・ケガキ針で道路を作る→タガネで彫る
・力を入れず、ゆっくりなぞる
・左右どちらからも、同じ回数(だいたいでいいです)なぞる
下書きする
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/f98813a8296edb097873e85db149a409.png)
下書きなので、正確に描く必要はありません。
PCで作った図はすごくきれいに描けてしまうのですが、ここはフリーハンドで大丈夫です。
筆者が描いた時もこんなものでまあひどいですね・・・あくまで目安なので!
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/5b459f0e24883c9335b94afc64192898-576x1024.jpg)
ガイドテープを平行に貼る
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/b462586fe88358cf11cd52c54b0fd173.png)
この時ポイントになるのは、引きたい線2本だけでなく、その間にもガイドテープを貼る点です。
このガイドテープは平行が取れたらすぐに剥がします。
平行に線を引く方法は幾つかあり、一番簡単なのは三角定規かT型定規を使うことです。しかしガンプラパーツは形状が複雑だったり曲面が多く、案外定規で平行な線を引くのが難しいのです。
色々試しましたが、筆者的にはこの方法が一番シンプルでした。
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ガイドテープを斜めに貼る
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/3530df62e60110189a71948306161bde.png)
真ん中のテープはすぐ剥がし、斜め線を引くためのテープを貼ります
この斜めの角度は最初のうちはお好みで大丈夫です。
今後「左右パーツに対称に彫りたい」と考え始めた頃、また角度について一考する時が来ます。
今は好きにやりましょう!
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/bf2252a36b7fd287cd4dbd00507d6f95-576x1024.jpg)
いよいよ彫り始め!斜めの線を彫ります
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/9f87e3a385b17689b1748ef1cb7f8ab5.png)
ここからは前回の記事の通りです。
最初に針でカリカリとケガキます。これはこの後のタガネによる彫りが揺れないようにするためです。
優しくなぞるように何度か往復させましょう。
ケガくことで先に道路を作ってあげる理屈です。
こうすれば、よほど力をこめてガリガリ彫らない限りは簡単にスジボリ線がずれることはありません。
ケガいた上を、タガネで本彫りをします。
タガネは彫刻刀系のツールですが、小学生の時に習った彫刻刀とは使い方が違います。
彫刻刀は刃を立て、手前から奥に向かって【抉り取る】使い方をします。
プラモデルにおけるタガネは、奥から手前に向かって引いて【削り取る】使い方をします。
タガネで彫る時のポイント!!
・あまり力を入れず、ゆっくりなぞる
・左右どちらからも、同じ回数(だいたいでいいです)なぞる
回数目安は難しいのですが、数十回程度でしょうか・・・・
タガネで彫る際、一番力がかかって深く彫れるのは刃を入れる時です。そのため、ずっと同じ方向から彫っていると深さがいびつになってしまいます。彫りの深さが均等になるよう、左右どちらからも同じ回数程度を目安に彫りましょう。
また、一番線がずれてしまうのは力が入っているときです。力が入っていると、勢い余って刃が滑ってしまいます。ちょっと面倒なのですが、力を抜いて何度も彫るのが滑り対策です。
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平行になっている直線を彫る
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/2af146ed31bf0a909400e91c3426115c.png)
次は平行線の1本を彫ります。
先ほど同様、必ずケガキ針で道路を作ってからタガネで彫る順序にしましょう。
写真では見やすくなるよう下側ガイドテープを剥がしました。
実際の作業でもこの段階で下側ガイドテープを剥がしても差し支えありません。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/c7647ea42b77be4fc1511cecc00a4311-576x1024.jpg)
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/2d465df0da2c3e43b53baeb5fbb7c81c-576x1024.jpg)
(ガイドテープをずらしてストッパーにする)
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/e5d98f8fa2e1be1da10c774245281ff9.png)
さて、紹介したこの工程は実は必須ではありません。
斜めに貼ったガイドテープの位置を変えることで、最後に彫る直線がオーバーランしないようストッパーにする意図です。
そのため、ある程度慣れてきたら毎回貼り変えなくても良いと思います。
しかし、それほどの手間ではないのでストッパーはあると安心です。
最後の彫り
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/df047277e34281087cd98462532553c4.png)
最後の線を彫ります。要領はこれまでと一緒です。
仕上げのヤスリがけ
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/59910399e0b37d39340a5970f9a8fc28.png)
ついに彫りは完成です!
しかし、彫った後のプラスチックは少しめくれており、微細な凸ができています。
ヤスリがけして凸を消しましょう。
写真のヤスリがけは400→600とかける程度にしました。
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![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/7b514fd288de5856c80b9f7835adf0ee-576x1024.jpg)
掃除
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/93bff18b22e67e028d8d05567d05489c-576x1024.jpg)
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/783643075d267e69cfaf0c6b12f5ce19-576x1024.jpg)
歯ブラシなどでささっとヤスリカスを掃除すれば完成です。
実際のガンプラにやってみた
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/01/cc63f3d1942ac8f976a1c3004188921c-576x1024.jpg)
以上の工程を実際のガンプラで作業したのがこちらの写真です。
斜め線や先端部の太さを変えるなどのちょっとした一手間を加えたものの、一番基本的な今回の彫り方です。これだけでも、ちょっと違うなというポイントは作れるのではないでしょうか。
最後にもう一度超初心者でもきれいに彫れるコツをまとめます!
・平行になるようガイドテープを貼る
・必ずケガキ針で道路を作る→タガネで彫る
・あまり力を入れず、ゆっくりなぞる
・左右どちらからも、同じ回数(だいたいでいいです)なぞる
今回の記事はここまでです。お読みいただきありがとうございました。
続編について
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