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プラ板工作の基礎~曲面パーツの作り方・曲げ方を解説

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【初心者向け】ガンプラ改造~プラ板で曲面パーツを作ってみよう

当サイトでこれまでに何度か扱ってきたプラ板工作基礎シリーズ。

今回は曲面パーツの作り方を解説します。

前回はプラ板を直角に組み立てる箱組の方法を解説しました。

プラ板は平面素材なので、ストレートに作ると直線平面になります。

しかし、ガンプラ改造の場面によっては曲面のパーツを作りたいケースも出てきます。

そんな時は、プラ板を曲面に加工する方法を知っておくと便利です。

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プラ板は曲がるの?

厚みにもよりますが、プラ板は力を掛けると曲がりやすい素材です。

このため、緩い曲面であれば力を加えて曲げたり、熱を加えながら曲げる方法で対応可能です。

しかし、角度の強い曲面の場合単純に力で曲げる方法はとれません。

耐久性を越えて折り曲げると、おかしな角度がついてしまったり最悪折れます。

本記事ではプラ板工作で角度のある曲面を作る例をご紹介します。

取り上げる素材はHGサザビーのスネパーツ延長。

大きく、曲面の角度も強いためそのまま曲げるとうまくいきません。

では、早速必要な素材から見ていきます。

プラ板曲面パーツを作る際必要なツール類

プラ板

プラ板工作なので、何はなくともプラ板が必要です。

今回の作業例ではWAVEのプラプレート0.5mmを使いました。目盛り付が何かと便利です。

以下は1mmですが、0.8mmや0.3mm等様々な厚さが展開されています。

切り出すためのナイフやカッター

プラ板を切り出すために、カッターやデザインナイフが欲しい所です。

当サイトでは初心者最初の一本として、オルファデザイナーズナイフをおすすめしています。

価格(安価)、流通性の高さ、性能が魅力です。

カッターマット

ナイフやカッターで切るので、カッターマットが必要です。

以下にWAVEのものをご紹介しますが、最初のうちは100均のもので大丈夫です。

プラモデル用のカッターマットはマスが細かく、角度を測る機能が付いている点が付加価値です。

工作用紙+糊

工作用紙はちょっと厚めの方眼用紙です。100均の事務用品売り場でも手に入ります。

絶対ないと困るものではありません。

しかし、型紙としてあると便利です。

工作用紙とプラ板を張る用の糊は、貼って剥がせるテープタイプが使いやすいです。

糊自体の厚みがほぼ出ないのが魅力です。

エポキシパテ

プラ板を曲面に加工する際の補助剤として使用します。

瞬間接着剤タイプのパテを使う選択肢もありますが、範囲が広いとエポキシパテの方が便利です。

様々な商品がありますが、今回の作業例ではWAVEエポキシパテを使いました。

エポキシパテとは?

普段プラモデルやDIYをしない人にはあまりなじみがないかもしれません。

粘土状の物体であるA剤とB剤を混ぜ合わせることで硬化していく造形粘土です。

詳細はこちらの記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

プラ板で曲面を作る作業例~HGサザビーの場合

作業の流れ

2番目の複製については、左右対称パーツのように2つ必要な場合のみ発生します。

1つのみの場合は不要です。

ここからは作業実例写真とともにご紹介していきます。

1.プラ板を切り出す

型紙を作って合わせる

切り出す前に、工作用紙で型紙を用意しておくとやりやすくなります。

ここでしっかり採寸する人もいます。筆者は今回、現物に合わせながら何となく型紙を切ってみました。

ただ、型紙は必須ではありません。

面倒なら作らないでズバっ!とプラ板切り出しからやっちゃっても良いと思います。

型紙を貼ってプラ板を切り出す

型紙の裏に先ほど紹介したPitタックなどの貼って剥がせるテープ糊を貼ります。

貼って剥がせる糊系の中でも、Pitタックはテープ状になっており薄いためこういう時便利です。

このテープ糊で型紙とプラ板を張り合わせます。

貼って剥がせる糊なので作業後はすぐに剥がせ、水洗いで落ちます。

続いて、型紙に沿ってプラ板を切り出します。

写真ではゴッドハンド「アメイジングカッター」を使っていますが、必須ではありません。

デザインナイフがあれば十分です。型紙に沿って何度かなぞって切り取りましょう。

プラ板の切り方詳細は以下記事をご覧ください。

(2.パーツを複製する)

パーツを左右2つ作る場合は複製が必要です。

もう一枚のプラ板に張り付け、切り出し

まずは先ほどと同じ作業を再度繰り返します。

貼って剥がせる糊を1枚目プラ板の裏側に塗り、2枚目プラ板を切り出します。

細部を調整

プラ板から切り出した直後は厳密には同一になっていません。

2枚を貼り合わせた状態で、周囲をカンナがけして大きさを揃えます。

写真ではマジ・スクでカンナがけして大きさの微調整を行いました。

マジ・スクは2024年に登場した大人気のカンナがけツールです。

大きさの微調整が終わったら剥がして、複製完了です。

3.切れ目を入れる

ここまでは通常のプラ板切り出しと同じです。

このまま曲げようとしても、取り付け箇所の角度があると曲げられません。

そこで、折り目を付けるためにプラ板に切れ目を入れます。

目盛り付のプラ板であれば目盛りに沿ってナイフを入れることで簡単に作ることができます。

切れ目がちょうど折り目になり、狙った曲面の角度にフィットさせられるようになります。

筆者は延長パーツとして作っていたので、このまま元パーツに接着してしました。

4.パテ埋めしてヤスリがけ

しかし、このままだと曲面ではなく多角形のパーツになってしまいます。

そこで、切れ目の穴埋めと微妙な平面部を曲面にするためにパテを薄塗りします。

パテを薄く塗る

先ほど曲げたプラ板に対し、エポキシパテを薄く延ばしながら塗っていきます。

この際、必須ではありませんが粘土細工用のへらがあると便利です。

水を付けながら塗っていくと、くっつかなくて作業が楽になります。

ヤスリがけしてフィニッシュ!

最後はヤスリがけします。

当サイトエポキシパテ記事でもご紹介しましたが、この時最初に金ヤスリを使うとかなり時短になります。

エポパテに使う金ヤスリは、ゴッドハンドさんが扱っているウッドプロワタオカヤスリ極細目がおすすめです。

金ヤスリを軽く当てた後は、紙やすりやスポンジヤスリでヤスリがけしていくことになります。

曲面をヤスリがけするので、平面用である金ヤスリで最後まで対応することはできません。

詳細はヤスリに関する初心者向け記事をご覧ください。

エポパテのように削りカスが大量に出る切削には水研ぎがおすすめです。

プラ板曲面パーツ、完成!

これでプラ板を利用した曲面パーツ作成は完了です。

プラ板は素材としては平面ですが、柔軟性のおかげで曲面も作ることができます。

パテとプラ板を組み合わせながらお好みの形を作れると便利なので、是非試してみてください。

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