ガンプラの表面処理を徹底攻略!必要?どうやればいいの?時短するには?
ガンプラを作る過程でよく話題になる「表面処理」。
本記事ではこれを色々な面から取り上げていきます。そもそも必要なの?やるやらないでどう違うの?面倒くさいから時短したい。などなど。
俺は表面処理しない派だなー
表面処理しない派の人も多いよね
せっかくだし、しない派の人も読んでってください!
ガンプラの表面処理とは?
はっきりした定義はないのですが、概ね以下の6つのどれかが含まれていることが多いです。
使う人によって違うので、本ブログでは少し広めにとってこれらはどれも表面処理の各作業工程だとします。全部やる人もいれば、一部だけやる人もいるでしょう。
ゲート処理
ガンプラのパーツは、ランナーと呼ばれる枠にゲートでつながっています。
パーツを切り離す際ゲートをきれいに処理しないと、不自然なデコボコが残ってしまいます。これをゲート跡と呼びます。
ゲート跡をきれいにするために行う作業をゲート処理と呼びます。一般的にはニッパーで丁寧に切り離した後、デザインナイフやヤスリで整面する作業です。
ヒケ処理
出荷段階で既にパーツにあるへこみをヒケと呼びます。プラスチックの特性上、どうしても生まれてしまいます。大きく目立つものもありますし、よく目を凝らすと微細なヒケが大量にあるのがわかります。
このヒケを周囲と均し、均一な表面にすることをヒケ処理と呼びます。
一般的にはこのヒケ処理とエッジ出し/面出しをセットにして表面処理と呼ぶケースが多いように見受けられます。
※なにしろ、ヒケ処理をしっかりやるとほぼパーツ全面にヤスリがけすることになるため
エッジ出し/面出し
パーツの角は安全対策のため丸まっていることが多いです。
しかし、もしもこのガンプラが実物だとすると角があまりにも丸まっているのは不自然です。
このため、丸まった角を鋭角にしつつ、パーツ表面をきれいにすることをエッジ出し/面出しと呼びます。これもヒケ処理同様、代表的な表面処理と言われています。
パーティングライン処理
パーティングラインとはパーツを成型する際に出る不必要な出っ張り(線状)です。
一般的には本来のデザインではないため、消すことが望ましいとされています。
肉抜き埋め
ガンプラには成型不良を防ぐために意図的に設けられた空洞があります。
これを、肉抜き穴と呼びます。この肉抜き穴を埋める処理を肉抜き埋めと呼びます。表面処理として扱わないケースも多いかもしれません。
しかし、肉抜き埋めもガンプラをただのおもちゃからリアルに見せかけるための仕掛けとして、広義の表面処理として取り上げたいと思います。
シャープ化
続いて、スパイクなどのシャープ化です。
こちらも表面処理として扱われるかどうか微妙なところです。
ただ、エッジ出しと考えがほぼイコールなため、当ブログではこちらも表面処理のくくりとして紹介させてください。
ガンプラの表面処理はしないでもいいの?
さて、ここで本題その1です。
ガンプラの表面処理はしないでもいいの??
せっかくの楽しい趣味なのに、嫌々作業するなんてきっと楽しくないと思うのです。
合わせ目消しと同じですが、表面処理はガンプラをおもちゃからリアルに近づけるための処理で、より「自然さ」を感じさせるための作業工程です。
このため、煌びやかな工作や改造のような派手な見た目変化がありません。このことから、人によってはモチベーションが上がりづらい作業であることは間違いありません。
ガンプラの表面処理は面倒・・・しなきゃいけない理由は?
では逆に、なぜ表面処理したい人、する人がいるのでしょう?
表面処理をしなきゃいけない理由・・・とまでではありませんが、ガンプラの表面処理をしっかり行う人はやはりその効果を感じたことがあるからなのだと思います。
特にプロモデラーさんが作ったガンプラを見ると表面が本当にきれいで、
どれくらい表面処理したんだろう・・・・と気が遠くなります
これは言葉で読むよりも画像で見た方が早いと思いますので、次の項に譲ります。
ガンプラの表面処理 比較画像
では、本題その2です。
表面処理の有無でガンプラの完成品はどのように違うか比較したい
実際に筆者が作ったガンプラの写真で比較しちゃいましょう
写真1枚目のHGグフが、筆者が表面処理という存在をよく知らなかった頃に作ったものです。
正に「表面処理って何それ?おいしいの?」状態の頃でした。アップにするのは本当にお恥ずかしいのですが、せっかくなのでこのガタガタさをお楽しみください!
写真2枚目のHGアッガイはある程度表面処理を気にして作ったものです。
どちらも同じつや消し、ブルー塗装ですが表面の仕上がり具合が結構違うのが見て取れます。
当時のグフはアップにすると厳しいです・・・・
ガンプラの表面処理 ヤスリがけは何番まで?
ここまでで、表面処理をすると良いこともあるのが読んだ方に伝わっていると嬉しいです。
ここからは「面倒だと思ってたけど、ちょっとやってみようかな」と思われた方向けです。
もし表面処理するならば、ヤスリがけは何番までやるの?
これも先ほどのHGアッガイをベースにご紹介します。
600番まででも大きな問題は出ない
写真のHGアッガイは600番までのヤスリがけです。結構粗い方かもしれません。
一般的に、ガンプラは800番や1000番まで掛けるモデラーさんも多いです。
ここは時間と仕上がりのバランスをどう取るか、が争点になります。
筆者は比較的ヤスリがけが嫌いな方ではなく、むしろ少しずつ尖っていくエッジや表面を見るのは好きです。
モデラーって変なやつ多いな
お互い様だ!!
しかし、そんな筆者でもさすがに延々何十時間もただヤスリがけするだけの作業はやりたくありません。同じ作業を800番、1000番と繰り返すのはつらい!
ということで、バランスを考えて多くのパーツは600番までヤスリがけして終わりです。
1000番または1200番のサーフェイサーでカバー!
その代わり、必ず1000番か1200番のサーフェイサーを塗っています。ヤスリは600番まででも、大きな傷がなければ上から1000番超のサーフェイサーを塗るとかなりきれいになるためです。
また、一度サーフェイサーを塗った後に目視で確認して、おかしなところがあれば再度そこだけヤスリがけし直します。
写真のアッガイくらいの表面状態であれば十分かな?と思える人であれば、同じように600番まででフィニッシュしても良いと思います!
ガンプラの表面処理 時短法!効率の良いやり方
機械の力を借りよう
さて、とはいえあまりにも広い面をヤスリがけし続けるだけではだんだんつまらなくなります。
そこで、効率の良い時短方法もご紹介して締めたいと思います。手よりも早い、モーターツールの出番です。
DIYや木工用は価格も高く大型、破壊力抜群すぎるので必ずプラモデル用をチョイスしましょう!
ルーター/リュータータイプ
回転させるタイプの電動工具です。
先端に様々な工具を付け、回転する力で切削するタイプです。切削がメインですが、バフと呼ばれるヤスリ玉もあり、曲面を広くヤスリがけするのにも使えます。
エントリータイプではWAVEのハンディールーターが著名です。
値段はWAVEのものよりも若干上がりますが、筆者のおすすめはアルゴファイル製の3商品です。
詳細は専用の解説記事を用意しましたので、そちらもご覧ください。
ペンサンダータイプ
往復運動させるタイプの電動工具です。
先端にヤスリを付け、往復させることで人間の手では大変なヤスリがけを代行してくれる研磨工具です。電動のヤスリです。
非常に有名なもので、アルゴファイルのアルティマシリーズが挙げられます。
モーターツール、高いですね!
プラモデル用とはいえ、電化製品なので通常の工具より価格帯は高くなります。
特にアルゴファイルさんなどの一流メーカー品であればなおのこと。
モーターツールはやはり時短用で、手動で再現できないというものではありません。
そのため、いきなり購入の必要はないと思います。表面処理をしっかりやりこみたい、でももっとたくさん作りたい・・となった時が来たら、ふと思い出していただければ十分です。
結局モーターツールはおすすめなの?
おすすめであること自体は間違いないです。
表面処理が嫌だ、でもやった方がいいのはわかってる・・・という人であれば、購入費用と相談しつつ導入を検討しても良いかもしれません。
筆者はセパレートタイプのリューター(精密グラインダー)とペンサンダーどちらも使っていますが、時短具合はすさまじいです。
このため、元々ヤスリがけが苦にならない方ですがますます表面処理のハードルは下がった感覚があります。
ペンサンダータイプで代表的な製品であるアルゴファイル・アルティマについてはこちらの記事で詳細を解説しています。
ガンプラの表面処理まとめ
今回はガンプラの表面処理をまとめて取り上げました。地味なのは間違いありませんが、完成した時の感慨もひとしおです。よろしければお試しください。
作り手の考えによると思います。
筆者は、趣味なのだからしたくない人はしなくていいと考えています。