アンダーゲートの処理って面倒くさくない?
面倒くさい。
モデラー側が選べないから、やるしかないよね。
少しでもきれいに処理する方法を図解で紹介します!
今回は賛否渦巻くゲート、アンダーゲートを攻略します。面倒なものですが、メリットもあるんです!
アンダーゲートとは?
「ランナー」「ゲート」「パーツ」という単語はご存知でしょうか?
プラモデルを組み立てる上で頻繁に登場する単語です。詳しくは記事もありますのでご覧ください。
アンダーゲートはゲートの一種です。
メーカーが工夫して、パーツ裏側に接続されるようになっているタイプをアンダーゲートと呼びます。
一部スケールモデルや、ガンプラではメッキのキット等で目にすることが多いと思います。
アンダーゲートにするとどんなメリットデメリットがあるの?
モデラー側はアンダーゲートにするかどうかは選べないのですが、そもそもなぜメーカー側がアンダーゲートになるキットを作っているのでしょうか?
パーツ表面にゲート跡が出ないのが最大のメリット
ゲート処理はガンプラに限らず、プラモデルをきれいに作ろうとすると必須の工程です。
しかし、どう頑張ってもナイフやヤスリで削り、表面が荒れてしまうのは避けられません。
アンダーゲートは表面にゲートがないため、組み立てた後にまるでゲートがなかったかのような仕上がりになります。
しかし切り離すのに手間がかかる=面倒
一方、パーツ裏側にゲートが来るということは、組み立て時に干渉するという意味でもあります。
このため、アンダーゲートをきれいに切り離しておかないとうまく組み立てられません。
それだとゲート処理しない子供なんかは組み立てられないんじゃない?
だから全ガンプラに導入されてないんじゃないかと思うんだ!
表面にヤスリがけをする必要がないということは、素組でも美しく完成させられること、メッキキットの良さが最大限に活きることに繋がります。
一方、ゲート処理?何それおいしいの?という人(始めたての子供等)からすれば「組み立てても歪んでしまう」という状況になりかねません。
このため、基本的には上級者向け(=対象年齢が高い)やメッキキット等に多く導入されている仕組みです。
アンダーゲートを処理する手順とコツ
メリットとデメリットを把握したところで、実際にアンダーゲートのキットに当たった時の手順とコツをご紹介します。
上述したように、完成後の美しさと処理の面倒さがトレードオフになったこの仕組み。
せっかくなので、きれいな表面が出来上がることをモチベーションに頑張りましょう!
アンダーゲート処理のコツを図説
コツは、「ニッパーは3度切りが理想」「ゲートを完全に除去する」この2点です。
ニッパーの2度切りはよく聞くと思いますが、アンダーゲートの場合は1度増えます。
アンダーゲートに最適なニッパーは?
薄刃タイプのニッパーを推奨します。
例として、タミヤの薄刃ニッパーが挙げられます。
エントリータイプの厚刃ニッパーはゲートを圧力でつぶすため、切り離しがうまくコントロールしづらいです。
特に初心者程、アンダーゲートで使用するニッパーは薄刃タイプのものを選んだ方が無難です。
勿論、薄刃タイプのニッパーの最上級グレードであるアルティメットニッパーも候補です。
ニッパーについては別記事もありますので、ご覧ください。
アンダーゲートを処理する際大事なコツ
また、最も重要なのは干渉のきっかけになるゲートの後をきれいに処理することです。
このため、切り離した後となるパーツ裏側は最後にヤスリかナイフできれいにする!というのを意識してゲート処理するのがコツです。
アンダーゲート処理の作業連続写真を紹介
では、実際にアンダーゲートのパーツを処理した際の作業写真をご紹介します。
まとめ
好きな人も嫌いな人もいるのがアンダーゲート。
とはいえ、モデラーはどちらにするか選べません。
少しでもきれいに作れるようコツをつかんでおきましょう!