当記事では、超お手軽に改造気分を味わえるディテールアップ方法をご紹介します。
それがキットに市販の改造パーツを追加する方法です。
工作なく、失敗も非常に少ない方法なので改造初心者の方が安心してチャレンジできます。
ただし、市販パーツを追加するといっても単にぺたっと付けるだけだと意外とかっこよくなりません。一手間加えて、バエるオリジナルガンプラを作ってみましょう!
市販パーツって?
各模型メーカーさんが、改造モデラーたちのために用意してくれている追加パーツです。
著名なところだとバンダイさん、壽屋さん、ハイキューパーツさん等が製造しています。
一例ですと、壽屋さんのM.S.G(モデリングサポートグッズ)シリーズが有名です。
本記事ではこの中でも、安価で取り扱いしやすいプラスチック製の市販パーツを使った実際の作業例をご紹介します。
どんな風に変わるの?
写真上の通り、こういったパーツ追加作業はキットの凸形の造形=凸モールドを対象にします。
写真下がパーツ追加した後の写真です。キットのものと比べ(ちょっと形が違うものを選びましたが)印象が変わるのではないでしょうか。
では、続いて実際の作業例を紹介していきます!
実際の作業写真
キットにある凸モールドがターゲット
こちらはHGケンプファーの膝関節です。
見ていただくとわかる通り、丸い凸モールドがあります。恐らく、ヒンジを表現したものではないでしょうか。
切り離した後表面にゆがみがあったためヤスリがけした後です。余計に凸が低くなりました。
ただ、元々凸モールドは場所によっては非常に低かったり、角が丸まっていたりします。
これは製造工程上、やむを得ないことです。
一方で、こういった異様に低い凸や角が丸い部分はおもちゃ感を強め、見る人に嘘くささを与えてしまいます。
おまけに、その「見る人」はモデラーである自分なわけです。一般人よりよっぽどプラモデルにうるさい存在です。
自分自身の目を本物だと欺くためにも、こういった細部をしっかりさせる!というのが今回の改造目的です。
対象にあう市販パーツを準備
今回は丸いヒンジ部分を表現するので、丸いモールドが欲しいです。
筆者は少しデザインを変えたかったので、寿屋のマイナスモールドというパーツを使いました。
これ以外にもいろいろありますので、Amazonさんなどで「丸モールド」で検索してみて、気に入るパーツを探してみてください。
他にも探そうとする時は、よろしければ以下の頻出キーワード表をお使いください。
キーワード | 代表的な形 |
プラモ 丸モールド | 上記HGケンプファーキットのような円形パーツ。 排気口や給油口のような表現もある。 |
マイナスモールド | 本記事で使ったような追加円形パーツ。 丸モールドの中に-記号が入ったような形。 |
バーニア | ガンプラでよくある、おわん型の推進装置。 |
プラモ ダクトパーツ | 四角い形状が多い。 排気口を表現したもの。 |
かっこよくなる秘訣、それが下処理!
追加したいパーツが決まったら、ここで大事な一手間です。
追加したパーツが周りから浮かないよう、しっかりヤスリがけしてきれいにします。
これをやるだけで、「張り付けました」感が軽減され、周囲になじみます。
これまでの加工前写真を見ていただくとわかる通り、凸モールド周辺は結構でこぼこしていることが多いです。それをヤスリで一掃してやるのが目的です。
ヤスリがけについてはこちらもご覧ください。
作業前後比較
下処理が終わったらあとは簡単です。有機溶剤系接着剤(流し込み速乾)などで接着して終了です。
プラスチック製追加パーツの場合は接着が手軽なのもうれしいですね。
別のパーツ追加事例
同じくHGケンプファーのパーツ追加事例です。
胸部に凸モールドがあります。恐らく排気口を表現したものです。
小さく、丸っこくてかわいらしいのでこれを市販のダクトパーツへ交換しました。
すると、一気にこわもてで迫力ある雰囲気に変貌します。
なお、この時の下処理はヤスリがけだけでなく少し彫っているのでまた印象が違います。
彫りについてはまた別の機会に紹介したいと思います。
まとめ
市販パーツを追加する改造は、切断も不要で失敗リスクが非常に低いです。
工具も組み立てに使うヤスリ以外いりませんので、本当に初めて何かオリジナル要素を入れたい!という方にはとてもおすすめです。
最初の一歩にパーツ追加、やってみませんか?