![友人](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2023/08/icon_fr.jpg)
最近、ちょっと普通のスジ彫り飽きてきちゃった
![筆者](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/06/icon_au.jpg)
それなら彫刻刀でちょっと変わったスジ彫りを彫ってみるのはどう?
プラモデル用彫刻刀を使えばスジ彫りのデザインが広がる
ガンプラのスジ彫り道具と言えば、タガネ系工具が代表的です。
当ブログでも、初心者向けのスジ彫り記事、特にタガネに関連した記事を色々ご用意しています。
一方、ガンプラを彫りこむ際は彫刻刀という選択肢もあります。
本記事では、彫刻刀を使った少し変わり種の彫り方をご紹介します。
「色々なデザインのスジ彫りにチャレンジしてみたいな」と思った時、この記事が何かの役に立てば幸いです。
こんな人に読んでほしい!
- 0.1~0.2mm前後のベーシックなスジ彫りはチャレンジ済みの人
- 少し変わり種のスジ彫りにもチャレンジしてみたい人
変わり種のスジ彫りデザイン例
ガンプラのオプションパーツを埋め込む穴を彫る
![オプションパーツを貼る際も彫刻刀で一段彫っておくと「らしく」見えます](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/b8272707578c0a61b2e61134a72b5319-1024x1024.jpg)
ガンプラのダクトフィンを彫る
![彫刻刀で彫ったダクトフィンです](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/07c5bb8aabb06f15fcba82344db94dad-1024x1024.jpg)
上記でご紹介したようなデザインは、タガネよりも彫刻刀の方が彫りやすいです。
ダクトフィンの彫り方は後ほど作業写真と共にご紹介させてください。
プラモデル用彫刻刀とは?
具体的な商品名を挙げると、薄刃の「スピンブレード」や平刀「ビットブレード」などが該当します。
他にも各メーカーさんから色々な商品が出ていますが、筆者としては最初の1セットにまずはスピンブレードをぜひおすすめしたいです。
スピンブレードは3mm軸径で、ピンバイス先端にセットして使うタイプの工具です。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
持ち手となるピンバイスはどれでもOKですが、初心者には安価で複数購入しやすいタミヤやアネックスがおすすめです。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
スピンブレードを使った丸モールドの作り方、マイナスモールドの作り方は別途記事にしていますので、是非ごらんください。
タガネ系工具と彫刻刀との違い
これらはどちらも硬い金属でプラスチックを切削するための工具です。
タガネは引きながら削る使い方です。剛性が強く、削る前提で作られています。
一方の彫刻刀は押しながら切る使い方です。
小学生の頃に木版画で扱った記憶があるのではないでしょうか。
プラモデル用はこの彫刻刀を大幅にサイズダウンし、微細な使い方ができるように設計されています。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/02/1971880ad566bcf0c2e096bb1eacbeb9.png)
タガネと彫刻刀、どちらが良いの?
どちらが良いということはなく、使う場面によってメリットが変わります。
![タガネと彫刻刀の特徴の違い](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/aeb0d37cf1efa23d0c2877050a2e640f-1024x1024.png)
タガネは少しずつ薄く削るように使うので、スジ彫りにぴったりです。
彫刻刀はタガネに比べると微細なコントロールが効きづらい代わりに、削る量が大きいです。
これは彫刻刀に「切断する」という特性があるためです。
このため、広く(1mmや2mm幅、またはそれ以上)かつ深く彫る時、タガネよりメリットが大きいのです。
![ビットブレード平刀はスピンブレードよりも深く彫れます](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/96ab172c19b41c4b4797c7e8cb457445-1024x1024.jpg)
彫刻刀(スピンブレード)を使ったダクトフィン作成作業図解
ここからは作業写真を例に、スピンブレードを使った自作ダクトフィン作成を見ていきます!
ダクトフィンをスジ彫りで表現しようとすると彫刻刀以外にもあった方が良い道具が二つありますので、先にその2点を紹介させてください。
どちらもなくても作れますが、初心者の場合は用意しておいた方が圧倒的に精度が上がります。
ディバイダー:正確に同じ幅をトレースする
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
以前にもご紹介したディバイダーです。
メリットは汎用性が高いこと。
当ブログでは段落ちモールドの作成と円形モールド作成時にもご紹介しました。
単一の工具としては少しお値段が張るのですが、改造を始めた初心者モデラーさんにはぜひ手を出してみていただきたいです。
ダイヤフィニッシュ:細かい部分のヤスリがけ
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
当ブログ激推しヤスリ、ダイヤフィニッシュシリーズです。普段はPROをご紹介することが多いのですが、今回の作業例ではノーマル版を使いました。
PROは薙刀状で先端がとがっており、より細かい場所と曲面に対応できます。
ノーマルのダイヤフィニッシュは直刃状なので平面に強い特長があります。
仕上げに使いたいので、600番を使用します。
ダイヤフィニッシュを使った作業記事
ダイヤフィニッシュは当ブログで大活躍の工具です。
他にも様々な改造で使用しているので、お時間のある時ぜひ見てみてください!
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/02/2ee2e02ca3ef450da9db98f2191ba351-160x90.jpg)
ダクトフィンを彫る作業連続写真
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/7bddd5b560ad168e58eb9c8a8990387c-1024x1024.jpg)
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/f83fbc10a753a89f2177faa872bec999-1024x1024.jpg)
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![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/255ee0db49da5ae7b4d013bad8463024-1024x1024.jpg)
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![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/uploads/2024/05/c9940b1a01600bc4d80fe2eed0d59cef-1024x1024.jpg)
スピンブレード以外のおすすめ彫刻刀
スピンブレードは薄刃で、彫る量を抑えられる特徴があります。
一方、もっと彫る量を増やしたい(=深く彫りたい)場合はスピンブレードよりも更に深く彫れる彫刻刀が良いでしょう。
スピンブレードの姉妹品、ビットブレード平刀はスピンブレード同様3mm軸で複数サイズがセットになっています。スピンブレードより厚く剛性があり、深く彫れます。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
更にもっと深く彫りたい方は、同じビットブレードの丸刀もあります。
筆者は、深く広く彫る際はまず丸刀でざっくり深く彫り、後から平刀でなだらかにし、最後にヤスリがけしています。
![](https://enjoy-plamo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
平刀の特徴
刃が平らなので、彫った底面が平らになります。彫る量は他の形状に比べて劣りますが、面を荒らしにくいのが持ち味です。
丸刀の特徴
刃が丸くなっており、深く彫りやすいです。平刀よりも深く彫り進めることができる代わりに、面は丸刀の後がクッキリ残りますので、整面が必ず必要です。
まとめ
プラモ用彫刻刀を使って、是非ちょっと変わったデザインのスジ彫りも彫ってみてください!