地味だけど便利!アルゴファイルのダイヤモンドヤスリDTファイル
突然ですが、筆者はガンプラなら1/144、戦車模型なら1/48、飛行機なら1/72が好きです。
自宅の保管場所も限られるので、筆者にとって小さいことはいいことです。
また、これらのスケールはエントリー向けモデルが多いので作りやすいのも魅力。
しかし一方でスケールが小さい分、使用するヤスリも小さめが要求されます。
以前、局所対応ヤスリとして小さいヤスリを特集したことがありました。
今回はその続きとして、局所を力強くヤスリがけできる金属ヤスリ「DTファイル」を紹介レビューします。
DTファイルって?
あまり一般にはなじみがありませんが、ヤスリは英語で「file=ファイル」と呼ばれます。
DTファイルはダイヤモンドテーパーヤスリの頭文字を取っているようです。
アルティマシリーズで有名なメーカー、アルゴファイルさんの商品です。
模型専門店のスジボリ堂さんでもテーパーダイヤヤスリとして販売されていますが、恐らく同じDTファイルを販売していると思われます。
DTファイルのラインアップ
手持ち専用の長い棒状となった「DTファイル」、アルティマ7/アルティマ5e用にカスタマイズされた「アルティマDT」の2種類があります。
なお、そもそも番手とは?ガンプラにはどの番手を使うの?等は当サイトヤスリ総合解説記事をご覧ください。
アルティマとは、ガンプラ/プラモで使う電動ヤスリ(ペンサンダー)として評価の高い電動工具です。
詳しくは専用の解説記事をご覧ください。
DTファイルのサイズ感
DTファイルの中で最細の幅は2mmです。厚みは先端部0.5mmです。
この厚みは同社のナイフ型金属ヤスリ、ダイヤフィニッシュの厚み0.4mmに次ぐ薄さです。
ただし、ダイヤフィニッシュの方は刃形状になっていますので「0.4mm」はあくまでも最も厚い部分を指しています。
DTファイルの優位性
- しならない
- 剛性が高い
これにより、ヤスリがけしたい箇所に「しっかり」力が伝わる!
DTファイルはその名の通り、テーパー(先端に向かって細くなり、根本は太い)しています。
実際に使ってみると、このテーパーによって力が先端までしっかり伝わることがわかります。
なんかダイヤフィニッシュPROとかぶってない?
細い、薄い、番手がプラモ向き
この特長ってダイヤフィニッシュPROともろかぶりじゃん
ダイヤフィニッシュ持ってれば要らなくない?
属性は似てるんだけどちょっとした住み分けがあるんです!
どちらかというなら個人的にはダイヤフィニッシュ優先だけど、1本DTファイル持っててもいいと思う
次からその説明をします!
ダイヤフィニッシュは当サイトで最も激推ししている薄型局所ヤスリです。
ダイヤフィニッシュPROとの比較画像
DTファイルの方が使いやすい箇所→改造時の開口箇所!
基本的には、ダイヤフィニッシュの方が薄いです。
このため、局所対応としてヤスリを捉えた時はダイヤフィニッシュPROの方が優位性と汎用性が高いです。
しかし、ヤスリたい箇所がDTファイルでも滑り込めるような箇所なら、DTファイルの「力強くヤスれる」有利さが出てきます。
では、具体的にどういう時DTファイルが最高に役に立つのか?
個人的には、「改造のために開口した時」だと思います。
一般的に、パーツを開口した時は開口箇所が大荒れです。
ここをきれいにする時、DTファイルのように力がしっかり伝わりかつ激細のヤスリが非常に役に立ちます。
DTファイルは力が伝わりやすいだけでなくそもそも長いので、1ストロークでヤスリがけできる点もダイヤフィニッシュより優位です。
確かに、プラ板とかに張り付けた紙やすりだとフニャフニャして力が入らないもんね
力強く、モリモリ削りたい時はダイヤフィニッシュより使いやすいよ!
当然、普通の局所ヤスリとしても優秀
おすすめのDTファイルはどれ?
筆者のおすすめ筆頭は「幅2mm×240番手」です。次点が「幅2mm×400番手」。
狭く、細い場所に対応したいためにDTファイルを使うので、幅2mmはやはり最優先。
そして敢えての番手240なのは、力強くしっかり削りたいからです。
筆者は通常の表面処理では240番は使わないスタイルです。
しかし、細くヤスリがけが困難な場所をスピーディにしっかりヤスリがけしたいとき、ザクザク削れる240番が有効に機能します。
えー240番かぁ
ガンプラで240番はちょっと荒れちゃいそうで不安だな
ここまで奥まった場所だとあまり見えないということと、
それ以降の後処理はもうダイヤフィニッシュでいけるんです!
ダイヤフィニッシュとの併用スタイル
ダイヤフィニッシュをお持ちでないなら、DTファイルは400番と600番をおすすめします。
ただ、ダイヤフィニッシュの400/600ユーザーであれば、DTファイルは敢えて240番をチョイスすることで両方の良い所を使い分けできます!!
DTファイル240で力強く、ザクザクヤスリがけする→ダイヤフィニッシュ400~600で整えるスタイルです。
なお、アルティマに付けて削るアルティマDTの場合は超速で往復させるので600番でもかなり削り進めてくれます。
このため、電動前提なら400や600から開始も非常に有効です。
ただし、アルティマDTは幅2mmモデルがなく3mm幅のみ。
最後の最後、この1mmが使いどころを分けるケースもあります。
よって、筆者の最初のおすすめはまずノーマルのDTファイル2mmです。
まとめ
これまでの話と総合し、狭い箇所の対応にはダイヤフィニッシュPRO400番とDTファイル240番があれば安心でしょう!
後は自分の製作スタイルに合わせて、好みのものを買い足していけばいいのではないかと思います。
結局ダイヤフィニッシュもDTファイルも同じ番手買っちゃったの?
どっちもあると便利だから、結局どっちも買っちゃった・・・・・
工具はやっぱり、つい集めたくなってしまいますね。