初心者向け・プラ板を開口する方法解説
当サイトでは複数回にわたって初心者向けプラ板工作の方法をご紹介しています。
前回はプラ板の曲面加工方法をご紹介しました。
今回はプラ板開口の一番ベーシックな方法をご紹介します。
プラ板開口(穴を開ける)とどんないいことがあるの?
色々ありすぎて説明が難しいです。

ええ・・・・
むしろ、恐らくこれを目にしてくださっている方はそもそも何らかの理由で穴を開けたいのだろうと思いますのでそれよりとっとと方法の紹介に移ります。
今回の事例は、穴を開けたプラ板の裏側にバーニアスラスターのパーツを仕込む例です。
このように、穴を開けるというよりも何かの加工とワンセットで使うケースが多いかとは思います。
くり抜き方は一度解説したことがあるのですが、今回はより実践的に小さい穴を開ける方法を記載します。
開口は小さい方が道具の準備もあり、少しだけですが難儀になります。

プラ板開口に必要な道具類
プラ板
プラ板工作なのでプラ板は既に用意済みかと思いますが、一応。
目盛りが付いているWAVEプラプレートは下書きもしやすく、楽です。

ドリル
下穴を開けるのに使います。
当サイトおすすめは3mm軸のピンバイス(先端工具を交換できる持ち手)の共通フォーマットで使えるゴッドハンド「ドリルビット」シリーズ。
ピンバイスと共に用意しましょう。


ピンバイスに関する解説記事は以下です。
ニッパーまたはデザインナイフ
開けたい穴の大きさがある程度大きい場合(10mm以上など)はニッパー、それより小さい場合はナイフを選択することが多いです。

ドリルで下穴を開けた穴同士をつなげ、穴の大きさを拡大する目的で使います。
ニッパー、ナイフそれぞれの解説記事もよろしければぜひどうぞ。
局所用ヤスリ
狭い場所に入り込みつつ、しっかり剛性のあるヤスリがあると捗ります。
例として、アルゴファイルのDTファイルやダイヤフィニッシュを挙げます。
これら以外でも、開けた穴の中に入り込める剛性のあるヤスリなら大丈夫です。


ダイヤフィニッシュは高価なのが難点ですが、当サイトで激推しのヤスリ。
専用解説ページもご用意しています。
ナイフやニッパーでこじ開けた穴をきれいにするのに使います。
プラ板に穴を開ける方法を作業実例で紹介
それでは、早速作業内容を写真と共に解説していきます。
開けたい箇所を下書き

今回はプラ板に正方形の穴を開けることを目指します。
目印のために一度簡単にシャーペンなどで下書きします。
WAVE目盛り付プラプレートはこんな時とても楽です。
ドリルで穴をめった刺し

続いて、ドリルで多数穴を開けていきます。
ここで打った穴を、後からニッパーやナイフでこじ開けて拡大します。
そのため、綺麗に整列して開ける必要なしです。
バンバン穴を開けていきましょう。
下書きした範囲内のみ穴を開けましょう!
当然ですが、、、、ドリルを打ち込むのは開口したい場所の範囲内のみです。

ニッパーやナイフで穴同士をつなげて拡大

ドリルで穴をあけまくったら、その穴同士をニッパーやナイフで繋いでいきます。
ニッパーが入る程度の大きさなら、断然ニッパーがおすすめ。らくちんです。
しかし、ニッパーが入らないくらい狭い場所であればやむを得ないのでナイフでこじ開けます。
グリグリと何回も刃先を押し当てながら突き進むので、くれぐれも怪我には注意なさってください。

仕上げにヤスリがけ

最後に、仕上げのヤスリです。
開口内部に入り込める小さなヤスリを使いましょう。
この時はDTファイルを使いました。
使うのは硬いヤスリ!
柔らかいヤスリを使うと、開口部のエッジが丸まってしまいます。
基本的には硬い、剛性あるヤスリをチョイスしましょう。
部位に最適なヤスリの判断基準はこちらのページで解説しています。
プラ板への開口作業、完了

無事正方形の穴を開けることができました。
これで今回のミッションは完了です。
が、あと少しだけお時間をいただき、この開口した穴を利用した方法を少しご紹介します。
開口部に別パーツを仕込む
最後の作業写真は、開口した裏側へWAVE「Uバーニア」を取り付けて改造パーツ化するところです。
本来のモビルスーツ(存在しませんが)は、きっと外装のつなぎ目や排気口に穴が開いている。
そんなことを想像しながら開口の作業をしていくのもきっと楽しいはず!




ぜひ試してみてください。