初めてプラ板工作する人向け!一番簡単なガンプラのアーマー裏打ちパーツの作り方
今回は初めてプラ板工作する人向けシリーズの第3弾記事です。
初めての人が最速で簡単なアーマー裏打ちパーツ作成までたどり着くことをゴールに、これまで2記事を紹介しました。
▼第1弾・プラ板工作する時に揃えておきたい道具
▼第2弾・プラ板の切り方/くり抜き方
今回は実際にスライド定規を使ってアーマーの裏打ちパーツを作ってみましょう!
アーマーの裏打ちパーツとは、画像のようなアーマーの裏側に貼付するパーツを指します。
特にHGガンプラのアーマー裏は空洞になっています。
そこに「ちょっとそれっぽいパーツを自作して貼る」ことによって、リアリティあるアーマーに見せられます。
上手なベテランモデラーさんや、プロモデラーさんはこの箇所をとんでもない細密さで作ります。
初めてプラ板工作する人がいきなりそんなパーツを自作することはできませんが、まずは第一歩を筆者と一緒に踏み出してみませんか?というのが今回の記事の趣旨です。
筆者もまだまだ練習中です
一緒にがんばりましょう!
実際の作業手順を写真と共に紹介します
ゴールはこのようなパーツということにさせてください。
3枚構造で作ります。以下の図解は横から見たイメージ図です。
横から見た図だけではわかりづらいので、早速次項から作業写真に移ります。
実際は左右2つ作りますが、記事では基本的に片方を作っていく作業工程を例示いたします。
- 採寸してパーツを切り出す
- 採寸したパーツをコピーする
- 下板:スライド定規で溝を彫る
- 中板:スライド定規でくり抜く
- 上板:プラ棒で張り付ける
- 接着して完成!
採寸してパーツを切り出す
初めての人向けということで、完全な採寸を求めない方式で行きます。
その方式とは、マステで下書きする方法です。
詳しくは連続作業写真をご覧ください。
補足:もっとバチビタで採寸したいんだけど?
今回はとにかく初めて作る人が一番簡単に採寸する方法ということで上記を採用しました。
しかし、もっとアーマーにジャストサイズでパーツを作りたいケースも出てくるでしょう。
この場合、主に2通りのやり方があります。
- 細切りしたマステを重ね合わせ、もっと精度高く採寸する
- エポパテを使い型取りする
筆者のおすすめはエポパテ型取りです。アーマーの空洞箇所が斜めになっていたとしても、きれいに角度を付けてパーツを作ることができます。
上記についてはまた記事を改めて紹介させてください。
採寸したパーツをコピーする
この方法は他のプラ板工作でも非常に有効です。
1つプラ板から切り出したパーツと全く同じ大きさのプラ板を切り出す方法です。
今回は左右片方のパーツを作る写真なので1枚だけコピーして計2枚にしています。
※実際は左右必要なので倍の4枚作ることになります。
早速作業しましょう。
この時、コピー元と先のサイズを完全に合わせるため、接着状態でのカンナがけが有効です。
カンナがけについては別記事をご覧ください。
下板:スライド定規で溝を彫る
一番下に来るプラ板のディテールを作ります。
特に何もしなくても良いのですが、せっかくスライド定規があるので、均等な溝(スジ彫り)を彫っていきましょう。
今回は0.8mmプラ板を使いましたので、0.8mmにジャスト対応のウェーブスライドT定規の方を使いました。
なお、前回記事でお伝えした通り0.5mmなら岬式T型定規がジャストフィットになります。
スジ彫りする際に使う最低限必要な道具はピンバイスの持ち手+先端に付けるスジボリ用タガネ系工具です。写真では「スジ彫りカーバイト」という筆者愛用のタガネ系ツールで作業しています。
スジ彫りについてもう少し詳細を知りたい方は、別記事をご覧ください。
中板:スライド定規でくり抜く
記事第2弾で紹介した、プラ板をくり抜く方法を応用して中板をくり抜きます。
この時、スライド定規を使って下書きするとしっかりフチが平行になりますので、初心者でもある程度きれいなデザインができます。
なお、ワンポイントで開けた穴ですがこれは丸モールドを彫る方法でクッキリさせ、それらしくしました。
ご興味のある方はぜひご覧ください。
上板:プラ棒を張り付ける
くり抜くのは少し大変な面もあるので、上板はサボっちゃいましょう!
プラ棒を中板に直接ペタペタ張り付けていくと、ちょっとだけ鉄骨構造っぽいつくりが楽に再現できます。
これはプラ板加工の技術なども特に必要ないため、初心者の方には非常におすすめの手抜き方法です。
接着する際はプラモデル用の流し込み接着剤を使います。
使用するプラ棒はエバーグリーンの0.38mm厚×1.0mm幅のものが扱いやすいです。
接着して完成!
最後に上板+中板と下板を接着すれば完成です。
勿論、接着せずにバラバラのまま塗装して最後に接着しても構いません。
写真の例では上板を少し段落ちさせてみました。
別に段落ちはさせなくてもよかったな・・・と、作り終えてみてから思いました(涙)
段落ちモールドの作り方は以下の記事をご覧ください。
完成後
以上、一連の作業でついに初めてのプラ板工作チャレンジャーでもできる、簡単な裏打ちパーツは完成です!
アップにするとかなりお見苦しい点のですが、なにとぞご容赦ください。
この方法であれば、プラ板工作が初めての人であってもなんとかゴールまでたどり着けるはずです。
しかし、もし失敗したり、うまくいかなかったとしてもぜひ2回目、3回目とチャレンジしていただきたいです。
初めてチャレンジする時の、マインド上のポイントです!
- 最初から完璧を求めすぎない
- 軽く失敗してもほぼ見えないのでOK
- まずは作ってみることが大切
これ、さては下手な自分に言い聞かせてるやつだね??
そらもう、そう簡単にうまくなりませんし・・・・
筆者も見ていただくとわかる通り、悲しいことに決して上手ではありません。
しかし、ここで嫌になってしまったら永久に上達する機会を失ってしまいます。
過去の自分より上達できた、という実感はプラモデル趣味の上で何より楽しいことです。
一緒に楽しくがんばりましょう!
以上で初めてプラ板工作に挑む人向けの記事は一度終了です!
また他のプラ板工作記事も鋭意作成中なので、ご期待ください。