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無塗装 素組みだけでガンプラを作る!初心者でもできる簡単フィニッシュ

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無塗装で作ったHG寒冷地ジムを例にして解説します 組み立てHowto
組み立てHowto
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本記事は以下のようなガンプラ改造をしたことがない方に向け、一般的に簡単フィニッシュと呼ばれる作り方の解説として書いています。

  • 少しガンプラに興味が出てきた人
  • 塗装まではまだやらないけど、なるべくかっこよく作ってみたい人

以前、はじめてガンプラを購入したい人向け記事を用意しました。

続いて、ガンプラを作る時に最低限必要な道具だけの紹介記事もあります。

今回はこれら2つの記事に続く、ガンプラを始めたいな!と思った人向け記事の第3弾です。

ここでは素組みだけにほんのちょっぴり手を加えるだけでガンプラをかっこよくできる、簡単フィニッシュ方法を解説します。

ガンプラは一般的なスケールモデル(実物を小さくプラモ化したもの)と異なり、色も多彩で接着剤不要。組み立てただけでかっこいいです。改造せず組み立てだけ行ったガンプラは「パチ組み」や「素組み」と呼ばれることが多いです。
※素組みの定義は諸説ありますが、長くなるので省きます

このパチ組みや素組み状態に少し手を加えると、ガンプラが更にかっこよくなります!

本記事は1,000円以下で買えるHGガンプラ「ジム寒冷地仕様」を使います。はじめての人が同じ作業をできるよう、写真や他記事を使いながら手順を追っていきます。

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素組みだけの簡単フィニッシュするとガンプラはどんな風に変わるの?

仮で組み立てた状態のHG寒冷地ジムです

写真上が仮で組み立てた状態のHG寒冷地ジムです。

写真下が今回紹介する作業を全て行った後のHG寒冷地ジムです。一部仮組状態によるパーツ有無の違いがあるにしても、かなり印象が変わるのではないでしょうか。

完成品画像ギャラリー

無塗装でガンプラを作る時におすすめの順番

簡単フィニッシュ作業の手順

無塗装でガンプラを作る時の簡単なフローです 組み立て→スミ入れ→デカール→トップコートの順です

作業の手順は図の通りです。塗装しない時の合わせ目消しは非常に難しいパーツも多いので「やらなくてもいい」の意味でグレーにしました。

そして、今回のチャレンジ条件です。

塗装をしない
※スミ入れ除

塗装は初めてパチ組みや素組みから先に進もうとする方にとっては、最初の心理的物理的壁ではないかと思います。

準備する物も塗料はもちろん筆・缶スプレー・エアブラシそれぞれに対して相応に準備が必要です。そこで、今回のチャレンジでは一切塗らない条件で作っていくことにしました。

このように塗装を行わず、スミ入れしてトップコートしたものを一般的に簡単フィニッシュと呼ぶことが多いです。塗装しませんが、それでも非常に印象が変わります。

簡単フィニッシュに最低限必要なもの

  • 【組み立て】
    • ニッパー
    • ヤスリ
  • 【スミ入れ】
    • タミヤスミ入れ塗料 or ガンダムマーカースミ入れペン流し込み
    • (タミヤエナメル溶剤)※タミヤスミ入れ塗料を使う場合
  • 【デカール】
    • デカール
    • マークセッター
    • デカール用ピンセット
  • 【トップコート】
    • トップコートスプレー
    • 塗装用マスク

※ご家庭で揃うものは除きます

最初は「ちょっと多くない?」と感じるでしょう。

もちろん、これらすべてが絶対に必要な道具ではありません。この中から、自分がやってみたいなと思った工程に必要な道具だけでOKです!

友人
友人

俺は初めての人は作った後に「つや消しトップコートする」だけでいいと思うな~~

それだけでも全然違うよね!

筆者
筆者

そう思う!

いきなり全部揃えるのも大変だし、やってみたいなと思った所だけ取り出してチャレンジしてもらえれば本望です

後ほど、各項目にて改めて触れていきます。

簡単フィニッシュにあるとより便利なもの

  • 【スミ入れ】
    • フィニッシュマスター
  • 【トップコート】
    • 塗装の持ち手
    • 塗装の持ち手ベース
    • 防護メガネ

これらはあればより楽になる類の道具です。最初はなくても全く問題ありません。これもまた追って記事で触れていきます。

もう一手間!細部をかっこよくするのに必要なもの

  • 【合わせ目消し】
    • 有機溶剤系接着剤
  • 【スミ入れ】
    • タガネ系工具またはケガキ針系工具
  • 【アンテナの交換】
    • 金属線(真鍮線等)
    • 金属線ニッパー
    • ドリル
  • 【アイカメラを光らせる】
    • オーロラグリーンシール
    • デザインナイフ

これらは作業手順フローの中に入っていない項目です。簡単フィニッシュと呼ばれる作り方の対象ではありません。ちょっと興味が出た方向けのステップアップ項目です。

最初からやらなくても全く問題ありませんが、せっかくなので最後にご紹介します。

では、続いて実際の簡単フィニッシュ作業に入りましょう!本ブログの他記事で詳細を解説している項目も多いので、各記事と合わせてご覧ください。

実際にHGジムに手を加えてみよう!

一手間加えるターゲットはどこ?

仮組状態のジムの中で、偏光したい場所です 主に青い吹き出しの3点を対応していきます

作業手順フローを参考にしながら作業していきましょう。

組み立て

組み立てはガンプラ作製時に一番最初に行う作業工程です

組み立てはニッパーでパーツを切り離し、切り離した跡をヤスリで削って行います。

後の工程で光沢を消す作業をしますので、クリアパーツ等は組み立てないように注意です!

塗装せずに作る場合、特に気を付けたいのは「白化」と呼ばれる現象です。

パーツを切り離す時に、切り離した箇所が変色して白くなってしまうことがあるのです。なるべくこれを防ぎながら作業したいところです。

パーツを切り離す時は、プラスチックの白化に注意しましょう

詳細はきれいにパーツを切るコツを扱った記事で紹介します。

(合わせ目消し)

プラモデルだけに出てしまう、本来不要な分割線を消す作業工程

合わせ目とは、プラパーツ同士を組み立てた時にできる線です。
これが本来の設定画にない場所にできた時、接着して線を消す作業をすることがあります。

この作業を【合わせ目消し】と呼びます。

塗装しないガンプラへの合わせ目消しは失敗リスクが高いので、無理に最初からチャレンジする必要はないと思います。

本記事のキットHG寒冷地ジムについては、消したい箇所がラッキーなことに白いパーツだったのでチャレンジしました。

この時の作業は別記事で解説しましたので、よろしければご覧ください。

スミ入れ

スミ入れは組み立て後に行います

パーツ同士の境目に暗い影色を入れることで、別パーツに見せる塗装法

スミ入れは素組みのガンプラに特におすすめしたい一手間作業です。

以下の写真はスミ入れを行った直後のものです。

スミ入れ直後の寒冷地ジムです 組立直後に比べてかなり立体的な印象です

スミ入れはタミヤスミ入れ塗料を使って行いました。
タミヤスミ入れ塗料はフタに筆が内蔵されていて、使いやすいです。

このスミ入れ塗料に付属の筆をガンプラの溝(凹モールドと呼びます)に差し込み、塗料を入れます。筆の跡が残ってしまいますので、最後に専用の溶剤をつけた綿棒でふき取って完了です。

詳細はスミ入れに関する記事をご覧ください。

デカール

デカールはスミ入れの後、トップコートの前に行う工程です

マーキングや警告表示等を表現した貼り付け式のマテリアル

デカールはパーツや手では表現しづらいマーキング(連邦マークやジオンマーク)、警告表示などを貼り付け式で表現してくれるものです。

ここでは水転写式デカールという、デカールの中でも初心者が作業しやすいものを使用しました。
スミ入れ後にデカールを貼ったものがこちらの写真です。

HG寒冷地ジム デカールまでが完了しました

ただ、初心者が使いやすいといっても特有のコツがいります。たくさん失敗した筆者が失敗しなくなったきっかけを説明した以下記事もぜひご覧ください。

トップコート

ガンプラにトップコートをするのは作業の最終段階です

ガンプラを保護するためのコーティング剤
一般的にはスプレーやエアブラシなど、霧状になったものを吹きかける

トップコートも大事です。これをしておかないと、デカールも簡単にはがれてしまいます。

初めて組み立て→スミ入れ→デカールまで来たガンプラには、つや消しタイプのトップコートがおすすめです。Mr.スーパークリアーつや消しまたは溶剤が少ないMr.トップコート水性が定番です。

トップコートを吹きかける準備

トップコートをする準備 筆者はフルセットにしましたが、この中で必須なのはトップコートとマスクのみです

つや消しトップコートをしますので、再度クリアパーツ類がないか確認してください!!

筆者
筆者

何も考えずプラモ作ってた頃、クリアパーツをつや消しする失態をかましました

写真はご紹介したMr.スーパークリアーを吹きかける準備時点のものです。

筆者は既に機材がそろっているので色々写っていますが、初の方はトップコートの缶スプレー本体とマスクさえあればOKです。新聞紙のうえにガンプラを立たせた状態でトップコートを吹きかければ最初は事足ります。

何度か試してみて、やりづらさを感じるようになった段階で塗装用のクリップやクリップを差すベースの購入を検討すれば良いでしょう。

トップコートを行った後の写真

つや消しトップコートをした後です テカテカがなくなって重厚感が増しました

つや消しのトップコートをしたのでデカールが保護されると同時に、おもちゃっぽいテカテカがなくなりました。

最初はつや消しがおすすめ

前段で理由をすっ飛ばしてしまいましたが、この状態のガンプラにつや消しをおすすめしたのにも理由があります。

光沢状態で仕上げるガンプラもありますが、今回はつや消しの方が似合うと思います。

ちょっと一手間!プチ改造

アンテナを交換するのもよし

寒冷地ジムには側頭部にアンテナがあります このアンテナを交換してみましょう

ここまでの作業で最後にカメラアイのクリアパーツを組み立てたら完成なのですが、もう一工夫いけるよ!という余裕のある方はぜひアンテナ部分の交換などにチャレンジしてみてください。

HG寒冷地ジムの例では、このようなアンテナがありましたが、これを交換します。
交換は初めての方が思っているよりずっと簡単です。詳細な手順は以下の記事をご覧ください。

金属線に交換します
交換後、しゅっとしました

記事では真鍮線を使いましたが、今回のジムでは別の太い金属線を使いました。

アイカメラを光らせよう

最後です。アイカメラのパーツをただ組み込むだけでも十分かっこいいのですが、ついでに光った感じの表現ができるシールを貼ってみましょう。

本当に光らせるのは少しハードルが高めですが、周囲の光を偏光して反射させる特殊な模型用シールがあります。詳細は以下の記事をご覧ください。

完成!

ここまでの工程を行ったのがこちらのHGジム寒冷地仕様です。

いかがだったでしょうか。仮に全部やらなくても、スミ入れ+デカール+トップコートの3工程を行う簡単フィニッシュだけでも別物に変貌します。

ぜひ好きな工程を取り入れてみてください。

更に、完成後のガンプラを飾る時の立たせ方(ポージング)もぜひ参考になさってください!

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